マスコミでは言えないこと。

マスコミでは言えないこと。

Apr 5, 2006
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テーマ: ニュース(100366)
「広告」というのは言葉を看板にすることが多く、というよりも広告の主原料は言葉といっても過言ではないでしょう。

 メッセージ性の強い写真やイラストで訴えることもありますが、それをどう咀嚼するかの段階で、受取手(消費者)が言葉に置き換えますので、やはり「言葉」になります。

 まぁ屁理屈のようですが結局、コミュニケーションツールとして言語があるわけですからそこに帰結していくということです。

 前号の「メンター」や「気づき」も、悪いことではありませんがそれが単なる「商品名」として流通しているのか、本来の意味として(名詞として使う「気づき」は商品名でしかありませんが)使っているのかを意識しなければ損をすることが少なくありません。

 時代の変化といってしまえばそれまでですが、情報が氾濫して10年前、20年前、そして100年前から考えると信じられない情報量の中で私たちは暮らしています。

 その情報の中には自分を傷つけるモノも、幸せにしてくれるものもあり、中でも「広告」は非常に巧み織り込まれています。

 一般的な消費者は「広告」と分かった瞬間に、売り込まれると身構え、途端に心理的障壁がベルリンの壁並に強固になるからです。

 しかし、それが「情報」だと上手く偽装…化粧された「広告」の前に人は、自由を求める旧東西ドイツ国民のようにハンマーを手に心理的障壁をたたき壊します。

 但し、これも朝日新聞風にいうところの「言葉のチカラ」ですので、このチカラに対して私たちがどう付き合うのかが試されているともいえます。

 ここ数年登録していた「ITサロンボランティア」というのを、今年は更新せずに辞めてしまいました。

 これは住区センター(区民のコミュニティスポット)で開かれているITサロンで、参加者にパソコンの使い方などを教えてあげたり、一緒に考えるボランティア活動で、あまり参加できませんでしたが、なにか地域のお役に立てればという気持ちから登録していました。

 運営などは基本的にはお役所仕事の延長にありますので、民間営利団体しか経験したことのない私には「カチン」とすることもありましたが、分をわきまえて気が向いたときだけ協力するようにしていました。

 そして登録するのは無料ですし、参加も強制されるモノはありませんので、毎年更新だけはしていたのですが…今年、辞めました。

 理由は「言葉のチカラ」。

 毎月、活動報告のメールが届くのですが、ボランティアのことを

「ボラ」

 と呼びます。
 ボランティア活動の中では当たり前の呼称かも知れないのですが、私にはどうしても

「神田川にも大量に現れたボラ目ボラ科のボラ」

 と見えてしまいます。

 最初に参加したときのミーティングでも

「ボラの皆さん」

 と呼ばれ、

「魚じゃねぇ」

 と呟いていました。

「ボランティア」と表現する際は「活動」を指し、「ボラ」の場合は人員のことのようです。

 私は人間。ボラじゃありません。

 ボランティア業界にとっては当たり前なのかも知れませんが、私の感性からは受け入れられませんでした。

「大人なんだからそれぐらい」と言われるかも知れませんが・・・皆さんはどう思います?

 さて、大人なんだからといえば36歳にもなった思慮の浅い大人の勇み足で国政の大混乱を招いた永田君、そして民主党。

 永田君の首は党の執行部の職責と同じ重さと知ってビックリ。

 一兵卒と司令本部が同じ、会社で言うと現場の営業と役員会議の出席者が同じ重さな訳です。

 先週の今頃まで永田君は言っていました。

「(党員資格停止)一旦、処分されたのに納得いかない」

 と。だから辞めない。しかも一度は辞任を慰留されたのに。

 処分自体が間違っていたらやり直しは当たり前。
 国会も社会も「生徒会」でも「学級会」でもないんです。

「どーして、もう一回バツをうけなきゃいけないんですか」

 逆ギレした小学校高学年のようです。

 国民の負託をうけたはずの国会議員が世間の反応を無視して、手続き論をぶつ様子は「暫定民主党支持者」の看板を下ろす準備には充分でした。

 そして、役員総辞職でようやく社員が辞表を書いたという訳です。

 納得がいきません。

 本来なら昨日、永田君の懲罰委員会があり、そこに

「偽メールの真相を知る男」

 が証人喚問で呼ばれるはずでした。

 ところが、「ボクチン、やめちゃうもんね」でご破算です。

 BSE、ライブドア、耐震偽造、防衛施設庁。

 その他にも重要な審議が目白押しとなるはずで、国民にとっても更には

「選挙で惨敗した民主党の起死回生をかけた国会」

 を、ぶち壊した小僧にケツを拭かせることもなくオシマイです。

 まるで、その汚いケツを綺麗と言い続けた自らの責任も辞職により

「はい、それま~でぇ~よ」

 といっているようです。

 ・・・御食事中の方、失礼しました。お下品でした。

 毒を喰らわば皿まで。

 この覚悟がないのに進軍ラッパを吹いた前原さん、そして彼を担ぎ出した民主党に落胆しています。

 と、ここにきて小沢一郎登場。
 留め金は全てハズした「暫定民主党支持」の看板を保留しました。

 もう、彼しかいないでしょうが、どう動くのかが注目です。

 が、早くも民主党の悪い病気がでてきました。

「注目されると舞い上がる病」

 又は

「地に足がついていない症候群」

 永田君の自爆テロの一因もこの病気が関係しています。
「楽しみにしてください」の発言は、この病魔に巣くわれている証左です。

 カイワレ管チャンとリアルな悪代官顔をもつ小沢いっちゃんの総裁選がメディアの中だけで大騒ぎされています。

 テレビワイドショーも新聞もこぞって取り上げます。

 票読み、経歴、当落予想。

 まるで天皇賞前の競馬番組です。
 喜んでいるのは大メディアだけです。

 ここに病が発病した民主党はまだ気づいていません。
 自分たちの党首選挙への注目がイコール民主党への期待だと。

 それを煽っているのは大メディアだけです。

「二大政党制」「確かな野党」

 など、「対立構造」にした方が、分かりやすく煽りやすく、場合によってはお金も引き出しやすいという自分たちのメシのタネとして、煽っているのです。

 これは大メディアが意図的に仕組んでいると言うよりは、彼らの

「マッチポンプ&単純化」

 という根元的な習性かも知れません。

 それでは国民はどう思っているのでしょうか?

 新年度が始まり花見の季節を迎えたクソ忙しい庶民にとっては誰が党首になろうが

「どうでも良い」

 ことです。
 まして、スグに辞めちゃう党首なんか。
 ついでにいうと

「議員辞職で真実を闇に葬るかつての自民党のような民主党」です。

 それより、庶民は「何をしてくれるか?」に期待しています。
 そしてそれを知りたいのです。

 ・・・見えてくるでしょうか?

 管チャンやいっちゃんが何をしてくれるか?

 その昔、情報量が少なかった頃は、選挙結果という単純なものが好まれました。

 判断材料が乏しいわけですから、庶民の判断材料は

「勝った負けた」

 位のモノだったからです。

 インターネットを例にあげるまでもなく情報が溢れ、手に入れやすくなりました。

 野球も巨人戦は当然のように低調ですが、かつてはテレビ放映されなかったパ・リーグの地方球団の試合が、日本中で見られる時代です。

 様々な情報から必要な情報をチョイスする自由を庶民は手に入れました。 大メディア様からの情報だけが情報ではありません。

 しかし、浮かれ病にかかった民主党は、折角の注目をコントロールすることもできず、「選挙戦」に埋没していきます。

 庶民と大メディアの情報の温度差が開いている時代。

 このことをもっとも理解していたのが、我らが小泉純ちゃんだったのです。

 郵政民営化、構造改革と単純化したことによる勝利がピックアップされますが、昨夏の衆院選で特徴的だったのは

「他の党の批判はしない」

 ことです。
 全部の野党は相変わらずの足の引っ張り合い&揚げ足取りに終始したのと対照的にです。

 他の党の批判をする暇があるなら、自分たちの主張、つまり

「○○をします!」

 とメッセージを送り続けたのです。
 大メディアが対立の構図を作ろうとしても、できなかったように時代は変わったのです。

 管チャンでもいっちゃんでも結構です。

「何」をするのかを語って欲しいモノです。

 誰がでるとかそういったレベルの発言ではなく。

「言葉のチカラ」・・・もとい、「言葉の力」

 政治屋さんにこそ使って欲しい力です。





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Last updated  Apr 5, 2006 01:07:05 PM
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