○●●遊女asome●●○

2007.10.29
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カテゴリ: いい男たち


最近では能の舞台を見る機会が多いので、歌舞伎は久しぶりです。能と歌舞伎では歴史的に200年の差があるそうです。謡も体の動きも流れは同じですが違いが感じられ、なるほどと思います。
断然私は能が好きですが、やはり見得を切るときの動きは歌舞伎の面白さ、楽しさですね。
この日は人気の若手スター、狂言の野村萬歳さんと歌舞伎の市川染五郎さんがひときわ人気を集めていましたが、それぞれに花のある役者さんです。それに比べると、能は本当に静かな動きなのですが、なんというか、威厳があるというか、透明感があるというのか、特にこの日の舞台は鬼や竜神が沢山出てきて、それは迫力がありました。
初めの『能楽五変化』は ~神・男・女・狂・鬼~ 次々と出てくるのですが、最後の鬼で終わるところがまた能らしく迫力があります。いつもの能の舞台の物語とも違い、それぞれの違いが良く分り、非常に面白かったです。
その次の出し物は『月見座頭』これは、狂言にもあるものだと思います。野村萬歳さんが、語り手となり、とても楽しく進行していました。舞踊の藤間勘十郎さんが踊っておられました。歌舞伎、舞踊、能では音も楽器も全く違います。歌舞伎となると、三味線が入り、
やはり趣が違いますね。そして最後は『一角仙人』という出し物です。能の物語にあるものですが、もともとは今昔物語に入っているお話です。天竺の山にいる角の生えた仙人は龍神と争い、水瓶に閉じ込めてしまったため、雨が降らなくなってしまったのです。帝王は雨を降らせる為、国中の美人を集め、遣わします。運よく一角仙人に出会った美人は、その声とお酒で、一角仙人を惑わせました。その途端に龍神が水瓶を割って出て、雨が降るようになるというお話ですが、その一角仙人を市川染五郎が演じました。
一角仙人、美人と従者が歌舞伎役者、龍神は能役者です。能の決め方と歌舞伎の決め方は、それぞれ違うのですが、非常に楽しめました。龍神はかっこいいし、最後の情けない一角仙人も、大見得を切って終わると拍手喝采、さすがに歌舞伎だなと、大雨の中華やいだ気持ちで帰りました。とても楽しい試みで、来年もぜひ見たいと思います。





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Last updated  2007.10.30 00:02:52
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