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最近(ここ3日ほど)話題になっている日経リンク債に絡む先物売り崩しで、昨日は瞬間14100円まで下落した。売り建て筋は大儲けである。万吉は両建てしてあり一定の利益は確保してある為、先物玉をこれ以上増やさなければ利益は減らない。幾ら下げようが上げようが高みの見物もできる。
現在、15日シティの10-12月期決算発表が市場の関心事になっており、内容が悪いのは周知ではあるが、予想より悪ければ更に売り込まれる可能性が大きい。先日発表のアメリカン・エキスプレスの第4四半期の消費者信頼関連指標が急激な悪化の発表があった。30日以上支払いが延滞しているローンは米国のクレジット・カード・ローン・ポートフォリオのうち3.2%になりました。これは第3四半期の2.9%よりかなり増えています。また第4四半期のローン・ライトオフ(焦げ付きローンとして損金計上したもの)は4.3%と第3四半期の3.7%より増えています。
「見通しの悪化はあらゆるマーチャント顧客のカテゴリーに波及しており、しかも急激だ。」(アメリカン・エクスプレス)
シティ、JPモルガンのクレジット・カード部門の所謂個人の焦げ付きが増加しているのが事前に予想される。となれば15日の決算発表はサプライズと(もちろん予想数字より相当な悪い数字)なり、なりふり構わない売りがバンバン出てくるのではないか。NY株は又々大幅安となり日本株も16日は朝から売り気配となりそうである。
アメリカの12月のクリスマス商戦は例年になく悪く、メリル、ゴールドマン、モルガン・スタンレーがアメリカ経済のリセッション入りを宣言しており、リセッションを織り込み済みとなるのはダウで幾らか、現状予想もつかない。

さて、ノックアウト型日経リンク債が難解でサッパリ分らないと言う方に分りやすく説明してあるのを見つけたので以下に貼り付ける。
日経平均プットオプションのノックインの売りを組み込んでクーポンをかさ上げしている商品のどこが「リスク限定型」なんでしょ?まあこの話は何年も前からでていることなんですけれど、いまだに存在していたんですねぇ。
今日の日本の株式市場は前日NYが結構金融株を中心に上昇して引けたにもかかわらず大幅な下落となりましたが、もっぱらこういうオプションにからんだ動きであると見られていたようです。
オプションとは一定の行使価格(ストライクプライス)である原資産を買うまたは売ることが出来る権利といえます。
日経平均のプットオプションのノックイン(例えばノックイン価格14231円)というのは、
そのノックイン価格に達した瞬間にある行使価格(たとえばそのオプション取引がされたときの20%下とか決めてある=今回の場合は17789円のときの20%下が14231円)のプットオプションが発生するのです。
日経リンク債ないしリスク限定型ファンドの投資家はこのオプションを売ることで利率をかさ上げしているのですが、
このノックインプライスに達した瞬間に、有体に言えばリンク債を販売した業者などが投資家に対して日経平均を17789円で売る権利を持つことになります。
すなわち投資家は一旦20%のロスが生じる(厳密に言えばオプションの時価評価を含めると日経平均の下落や予想変動率の増大によってリンク債などの評価はすでに落ちていたはずですが)のです。
で、しかもその後は日経平均の上下に沿って償還額が変わるので、戻る可能性もあるとはいえ下方リスクは(細かい取り決めにもよりますが多くの場合)限定されていないとおもいます。
で、このようなノックインタイプのオプションがさらに市場のかく乱要因となる仕組みはあちこちのブログなどに詳しく書いてありますが、
ポイントはノックイン価格に近づけば近づくほどデルタが凄まじいスピードで上昇するということです。
デルタとはオプションが内在する原資産に対する潜在的エクスポージャーと理解すればよろしいかと思いますが、
オプションの買い手(つまりこういうリンク債などの売り手)は通常ヘッジします。
要するに潜在的プットを持っているわけですから買いポジションでヘッジするわけですね。
ノックインプライスから離れていれば、プットが最終的に出来る可能性が少ないのであまり大きな動きはないのですが、
ノックインプライスが近づくにつれてプットオプションが発生する確率が飛躍的に高まっていくため、
ヘッジする側は日経平均の買いを増やしていきます。
ところがこういうヘッジはノックインがついた瞬間に不要となる。
それゆえノックインがついた瞬間にヘッジしていた人は買いもちを一気に処分するため、価格が大きく動く。
こういう動きが予想できるから、それを知っている市場参加者は日経平均先物を売りたててノックインをつけさせることで短期間で大きな収益を得ることを目指すことになります。
そしてそれが今日のようなテクニカルな下落をまねくのです。
経験的には人がいない時間帯を狙って悪材料を流し相場の薄いところで動かすというのが良くある手法です。
今日はメリルリンチの損失拡大の噂が材料となって円高株安が一気に進みました。
よーく考えたら150億ドルの評価損っていうのは時価総額の3分の1でふつうはそれだけで終わっているわけですが、
ただ、もともとアナリスト達は120億ドルは予想していたからいまさら慌てふためくようなレベルのニュースかなとおもいました。
さまざまなメディアが相場操縦にからんでいないという保証もありませんしね。
いずれにしてもリスク限定型なんてトンでもない呼称を良くつけたものだと思いますし、この呼称が販売資料などに入っていたら訴訟問題に発展しかねないのではないでしょうか?
こうした商品を買ってしまうということは、もちろん自由ではありますが、血にライオンがいっぱい草むらで目を光らせている草むらの真ん中に放たれた一頭のシマウマのようなものです。
多くの場合ライオンが昼寝をしていてシマウマはおいしい草を食べて立ち去ることが出来るかもしれませんが、ちょっと近寄りすぎるとすぐにライオンが起きだしてガブリ。
そうするとその血のにおいを嗅いだほかのライオンがどどどっと駆けつけてきて血祭りということです。
さらに悪いことに多くの猛獣たちに蹂躙された草むら(市場)はしばらく荒れ果ててしまい、見向きもされない場所になる。
こういう商品に手を出すということは自分が傷つくだけならともかく市場まで荒らしてしまう可能性があるということです。
こういうのはあくまでも厳密なリスク管理が可能なプロ同士の世界でやるべきなんだと思います。
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