あーともままのお部屋

新しい恋


虫の声ばかりが静寂を満たしてゆく...
貴方のいない夜は 煙草のけむりも
細く ゆらめいて 消えてゆく...

知り合ったのは 1年前 でも
近づいたのはつい最近
あまりにも突然 ちぢまった二人の距離に
私は戸惑うばかり...

貴方のいない夜は 虚脱感ばかりが
私の身体を支配する...

何故 こんなにも 会いたいと思うのでしょう
何故 私は こうして
眠れぬ夜を 貴方を想い 待ち続けるのでしょう

来るはずの無い貴方をじっと待っている私は
今までの私とは どこか 違っているようで
自分で自分を笑ってしまいます

もし 今 貴方がここに居たら
私はどうするのでしょう...
どうしようというのでしょう…

私の頭に浮かぶのは 貴方の寝顔ばかり...

閉じた瞳に 長いまつげ..そして
綺麗な横顔...

私は いつも そんな貴方を見つめながら
何となくいつも悲しくなります。
何故か 知らないけど...

ねむる貴方は とてもあどけなくて
そっと口付けて抱きしめたくなります
貴方は そんな私に気づかず
ひとり 深い眠りについているのでしょう...

貴方のいない夜
私は いろいろなおもいをめぐらせながら
ただ 時間をすごしてゆきます

これが愛なのか
これが恋なのか
私にはわからない

ただ

貴方に会いたい
貴方を抱きしめたい

貴方の腕の中で
息がとまってしまったならば

私は どんなにか幸せでしょう

貴方のいない夜
私の心はあふれでて
とまらない泉のようになります

つぎからつぎへとあふれてゆくものは
貴方への想いばかり...

このまま ずっと待ち続けて
いられるのでしょうか...

待ち続けていたい...
    1990.8.13

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