鎌倉日記(極上生活のすすめ)

「旅」と「出会い」と「人脈」


 いったい、人は一生のうち、どれだけの人間と知り合えるのかと思うときがある。人間関係が少ないのも寂しいが、むやみに、多ければいいというわけでもない。

 旅は日常と違う人の出会いがある唯一のチャンスだ。

 年をとってきたせいか、上等の人間と過ごす時間を、なるべく多くとりたいと思う。

 新幹線に乗ると、よく芸能人に会う。このまえも、静岡で井出ラッキョウを見かけた。あたりまえだが、テレビと同じ顔だった。

 新幹線ではグリーン車に乗ることを、お奨めする。
本を読んだり、寝ていてはいけない。そこでは、あらゆる分野で成功した人間に知り合えるチャンスが、かなりの確立で生まれるのだ。グリーン車の隣りの席とは、意外と盲点なのだ。

 運がよければ、隣りあわせの数時間、めったに知り合えないような彼らのような忙しい人物たちと、濃密な会話をすることができる。(偶然にもダイエー再建の立役者高塚猛も自著の中で、若い時は自腹をきってまで、トップの人間と出会うためにグリーン車に乗ったと書いていた。)

 何かを成し遂げる人間には共通した匂いがあり、人間に対する独特な観察眼がある。
 彼らから、価値観、人生観を学ぶのだ。きっと有意義な時間を過ごせるはずだ。

 旅には、いろんな出会いがある。バックパックの安宿の人たちも好きだ。無名で終わる市井の何気ないお爺さんや、お婆さんも、たまらなく、好きだ。そういう旅番組は多い。

 でもここでは、あえて異なる選択を提案する。

 でも、グリーン車に乗って隣りが井出ラッキョウじゃあ、しょうがないかもね。

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