漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2008.05.23
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   息を止めているのを忘れてまで看る至近距離のおかさんの舞踏は超人技である。

    HP    http://www.peliatan.com/balerung/jp/index.html


      紫煙のゆらぎ・ティルタサリのアナツ・アグン・グデ・オカダラム








オカダラム氏とは長い付き合いだ。
マンダラハウスでの出会い。雨宿りのあいだに描いた似顔絵。

わんすあぽんなでい、ふらりとプリアグンへ行くと、
汚れた半ズボンとランニングシャツを着て、たった一人でなにやら
舞台の飾り物を器用に作っていた。

「やあおか、すらまっぱぎ。」

上目遣いで、独特の笑顔をしながら無言の挨拶する。

「わっつあーゆーどういんぐ?」
ほらこれ、と、器用に作っている大きなバナナの皮を丸めた、
舞台飾りの端っこを無言で見せてくれる。

彼は無口な人である。ダンスの指導時も冷静で無口だ。
最初のマンダラハウスでの出会いは、少し日本語男から紹介された言葉。

「ダンスする人オカさん」
似顔絵を描いているときは恥ずかしそうにしてなかなか上を向かない。

嬉しそうに僕の似顔絵を見て握手を求めてきた時も、今無言で笑い顔をみせているのも同じ表情だ。

この人は、僕のように激怒を食いしばったり、
手塚先生のように怒鳴りわめき散らしたりしないタイプの人だろうか。

「わっちゃねーむ」
「おかさん」
「ののふるねーむ」
「おかさん」

表情ひとつ変えず、にたりくらりと独特の笑顔は変わらない。

正式な名

アナッ・アグン・グデ・オカダラム

世界に名をとどろかせる脅威のサウンド、炎に立ち昇る金粉の煌くごとき名器、
バリのストラディヴァリウスのように、高音域の、
人間の耳には聞こえないという嘘を証明できる証拠の、
モット高音域に密に集まる巨大な音塊による、独特で世界唯一の響き、
ヴアルネリウスのような響きでは絶対に無い、
世界最高の美質を聞かせる名器ガムラン・スマル・プグリンガン。

終演後僕はこいつをしばきまわして1人悦に入る。
当然メロディでもなんでもない嘘の響きだが、欧米人達はヴラヴォーと言ってくれる。
たいしたもんだよナリキリ偽物ティルタ・サリ。

僕のアトリエにある、同じ楽器工房特注スマルプクリンガンのガンサなどとは
別世界の素晴らしい響きを発する。

イタリア・クレモナの栄光を30楽器集めてもかなわない音の響きだと思う。

そして、ティルタ・サリの演奏会。

前奏曲 スカールゲンドット。 あー僕はまたふるさとウブドに帰ってきた。
第一舞踏 プスパ・マカァール。 あぱかばーるうんとヴィルコメン散華舞踏。


第二舞踏 レゴン・ラッサム  


僕が、ビタニとユリアティのライブという至近距離からの直撃弾に即死した事は
、まるで、徳沢園脇の登山道から蝶ヶ岳ヒュッテへと辿り付き、
常念小屋・西岳ヒュッテ・槍ヶ岳ヒュッテ・南岳避難小屋・北穂高小屋・穂高岳山荘
・岳沢ヒュッテ各泊との大縦走を再現するほど数多く諸君に述べ続けた。

これは、シィヴアが僕に命じた大切なライフワークとなった。

第参舞踏 クビャール・トロンポン  ダンスする人はおかさん。

このはにかみ笑顔の、汚れた半ズボンとランニングシャツが、ビタニやユリアテイより、
もっともっと、もんのすっごく化けて大化けする。

呼吸を忘れて苦しくなって、それでも、また呼吸が止まって看続けるおかさんの舞踏は、
隣に座った7才児でも、凄いとゆうとったのはホンマの話や。



おかさんは、テイルタ・サリのリーダーで、ウブドの達人の古くからの友人である。








ウブドの達人                        

                               玉地 俊雄

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最終更新日  2008.10.03 12:43:19


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