知識の源泉/ドロシー・レオナルド

知識の源泉

知識の源泉―イノベーションの構築と持続
ドロシー・レオナルド著



感想:
「ナレッジ・マネジメントの古典と呼ばれる1冊。1995年に米国で出版され、米国企業のナレッジ・マネジメントへの取り組みに大きな影響を与えたといわれている。内容的には、実践のためのテクニック論ではなく、ナレッジ・マネジメントの重要性を訴える内容になっている。

当然、イノベーションを生み出そうとすれば、組織における知識の構築は必須であり、また、より早くより多くの知識資産を磨くことが急務となるだろう。だが、そうはいっても、どの知識をいかに取り入れるか、どの知識に力を注ぐかという知識の優先順位の問題は、そのまま組織の強みと弱みにかかわってくるのだから、そこには的確なマネジメントの必要性が関わってくる。イノベーションにとって知識は必要不可欠であるが、いかなる知識を優先するかによって、逆に積み上げてきた知識そのものがイノベーションの妨げにもなりうるのだ。そうした知識の両面性を説いた上で、そのマネジメントについて論考している本書は、非常に興味深い。

ただ、翻訳のせいだろうか、その内容が非常にわかりにくくなってしまっているのが残念なところだ。


点数:
おすすめ度   ★★★★☆
わかりやすさ  ★★☆☆☆
役立ち度    ★★★☆☆



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