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翌朝、ばんぶーきみは早起きして館の周囲を散策していた。
霧積村の静けさの中で、彼は昨夜の考えを整理しようとしていた。
その時、彼の前に一人の若い女性が現れた。
彼女は篠崎一郎の娘、篠崎美智子だった。
美智子の目には悲しみの色が浮かんでいたが、その中に何か決意のようなものが見えた。
ばんぶーは彼女に微笑みかけ、こう言った。
「おはようございます、美智子さん。お父様のことは大変残念です。今日は少しお話を伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」

美智子は頷き、二人は館の庭にあるベンチに腰を下ろした。
ばんぶーは慎重に質問を始めた。
「昨夜、お父様の書斎にあった『死の予告』の文字について何か心当たりはありますか?」
美智子は少し考え込んでから答えた。
「実は…あの文字、以前にも見たことがあるんです。一ヶ月ほど前、お父様宛てに奇妙な手紙が届いたことがありました。差出人は不明でしたが、内容は脅迫じみたものでした。その手紙にも同じ文字が書かれていたんです。」
ばんぶーの目が鋭く光った。
「その手紙は今もありますか?」
「いいえ、お父様がすぐに処分してしまいました。でも、私が見たことは確かです。」
ばんぶーは一旦考え込み、その後、美智子にさらに質問した。
「その手紙が届いた後、お父様に何か変わった様子はありましたか?」
「お父様は何も話してくれませんでしたが、明らかに何かに怯えているようでした。そして、家の中でも警戒心を強めているように見えました。」
ばんぶーはその情報を心に留め、美智子に感謝の意を伝えた。
彼は次に篠崎家の使用人たちにも話を聞くことにした。
館の使用人たちの中で、特に気になる人物がいた。
それは、長年篠崎家に仕えている老使用人、佐藤だった。
彼は篠崎一郎に対して深い忠誠心を持っているように見えたが、その目には何か隠されたものが感じられた。
ばんぶーは佐藤に質問を重ね、少しずつ篠崎一郎の過去や館にまつわる秘密を明らかにしていった。
その中で、ばんぶーは一つの重要な手がかりを掴んだ。
篠崎一郎がかつて関わっていたある事件と、その事件が今回の殺人事件に繋がっている可能性が浮かび上がったのだ。
ばんぶーきみは、一郎の死の背後にある真実を解き明かすため、さらに調査を続ける決意を固めた。彼の鋭い洞察力と推理力が、緑の館に潜む闇を暴く日は近い。
緑の館の謎 第四章:真実の告白 2024/08/06
緑の館の謎 第三章:隠された過去 2024/08/03
緑の館の謎 第一章 2024/07/28