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ちょいと仕事のお話です
今年の夏からある一人の男性の担当をしておりました。
年齢は70代、癌末期状態 一人暮らし
病院ではなく、住み慣れた自宅で最期を迎えたいという希望があるとのことで
いつも案件をくださるワーカーさんからの依頼で始まりました。
本人様は大変陽気な方で、初対面の時から古くからの知り合いのような対応ができる方でした。
退院に向けて、いろいろとお話しを聞いていくうちに、ワーカーさんですら知らない情報がいくつも出てくる。
こりゃ、困ったな~と思いつつも、ワーカーさんや地域包括の方も交えて支援する他ありません。
まずは自宅の様子をみないといけないからと本人の承諾を得て自宅のカギを借り、地域包括の方と
病院のワーカーさんと訪問する。
思わず、3人で声をあげてしまうほどの荒れた部屋の有様
まず部屋の掃除から始めないと、ベットも酸素の機械も置くことができない状況です
残念なことに、この方宵越しの金はもたね~~っていう感じの方で、部屋の掃除を自費で行いたくても
費用がない、仕方がないということで地域包括の方、病院のワーカーさん、私でボランティア
何とか、自宅で生活する目途が立ち、いざ退院
自宅の郵便受けには督促状がたくさん
え~~どうなっているの??
督促状がきている関係機関を回り、とにかく現状を確認する
借金があることが判明でも、生きていくことが優先と判断し、金銭管理をしてくださる機関と連携をし
相談し、なんとか今生きることを優先できることとなった。
それから、訪問看護、訪問診療、ヘルパーさん、レンタルさんなどの
力を借りて生活がスタート
癌による痛みはあるものの、毎日看護師さん、ヘルパーさんが来るので楽しくて仕方がないと
暑い夏も乗り切り 秋となり 冬を迎えるころ、心配していたことが起きました
痛みが強くなり、自分で起きることができなくなってきました。
「どうする?」
彼とは最初から「死」について話していました。
「もう刑務所でも、どこでもいいから入れてくれるところはないかな?」と
主治医の先生が経営している施設にお願いすることが出来、それから約3週間で
旅立ちました。
若い頃遊びすぎたため、身内とは疎遠になってしまっていた彼
でも、一人の方だけ、連絡先がわかっていたので、私から常に連絡をしておりました
状態が悪くなってから2回面会にも来てくれました。
お骨は実家のお墓に入れてもらえるとのこと
よかったです