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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2023.07.23
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カテゴリ: 文芸

 2021年に、本作で本屋大賞を受賞しました。
 ちなみに、その時2位となったのは、青山さんの 『お探し物は図書室まで』
 町田さんは、翌2022年にも『星を掬う』で本屋大賞10位となっています。

   ***

三島貴瑚は、高校卒業後、全国的に名の知られる製菓会社への就職が内定していましたが、
母親の命により、就職せず、ALSを発症した義父の介護に明け暮れることに。 
その後、義父が緊急入院した際、母親が放った心無い言葉に追い詰められてしまいますが、
高校時代の友人・美晴と、彼女が働く会社の先輩・アンさんが、救い出してくれました。

その後、貴瑚は就職した会社の専務・新名主税(ちから)との交際を始めますが、
彼には正式な婚約者がおり、貴瑚には愛人であり続けることを求めてきます。
そのことが契機となって、アンさんが自ら命を絶ってしまったため、
貴瑚は、柳刃包丁を手にした末、主税と揉み合いとなり、腹部を刺されてしまったのでした。

貴瑚は、主税の父親からの示談金を元にして、
かつて東京で芸妓をしていた祖母が、60歳の頃に移り住んだ家を、
母親から譲り受け、ひとり引っ越してきます。
そこは、昔は大いににぎわっていたものの、現在は過疎化が進む大分の漁師町でした。

貴瑚は、家の修繕をお願いした業者で、貴瑚に想いを寄せることになる村中や、
何かと口やかましいおばあさんたち、元中学校校長で老人会会長の品城(しなぎ)、
その娘で『めし処よし屋』で働く、村中の同級生・琴美らと出会います。
そしてある夜、その琴美の息子が、母親から虐待を受け、貴瑚の家に逃げ込んできたのでした。

貴瑚は、少年を世話してくれる可能性のある彼の祖母に会うため、
美晴らと共に小倉へ向かいますが、祖母はすでに交通事故で亡くなっていました。
そして、大分に戻ると、貴瑚は少年を誘拐したことになっていましたが、
村中とその祖母の力添えで騒動は一段落、そして、貴瑚はある決意を固めます。

その後、貴瑚と少年は、彼の叔母のいる別府へと向かったのでした。

   ***

愛(いとし)の祖母・昌子が、貴瑚と孫に対して示した考えは、とても納得のいくものでした。
しかしながら、愛の成長を感じさせるエピソードとして、
急激に認知症が進んでしまった品城を、村中家のバーベキューに乱入させたことについては、
何かしら引っかかるものが残ってしまいました。





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Last updated  2023.07.23 12:38:12
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