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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2025.09.25
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カテゴリ: 文芸
『流浪の月』 で第17回本屋大賞を受賞した 凪良ゆう さんは、
 2023年にも、この作品で第20回本屋大賞を受賞しました。
映画化された『流浪の月』 は、広瀬すずさんと松坂桃李さんのW主演でしたが、
 26年公開予定の本作の映画では、広瀬すずさんと横浜流星さんがW主演します。

   ***

【プロローグ】
暁海の夫が、月に一度、恋人に会うべく今治に出発した後、佐久間のおばさんは、
暁海にパウンドケーキを手渡しながら「大丈夫?」と心配そうに窺い見た。
結は父親が妻公認の浮気をしていることを、電話で平然と友人に話している。
島では、北原先生が女を作ったのは、暁海が相当しでかしたからだと噂している。

【第1章 潮騒】 
青埜櫂(17)は、男好きなスナックのママである母親と二人暮らし。
男を追って京都から瀬戸内の島へとやって来た、自分の子どもより男優先の母親に対しては、
思うところは多々あるものの、中学生の頃からその仕事を手伝い続けている。
物語を紡ぐ才能に溢れた櫂は、絵を描くのが得意な久住尚人と共に、漫画の連載を目指す。

井上暁海(17)は、父親が東京からきた裁縫の先生が住む隣島へ出て行き、母親と二人暮らし。
母から頼まれ、愛人である林瞳子宅を青埜櫂を伴って訪ね、お茶とお菓子をご馳走になるが、
瞳子は暁海が去年こっそり自身の裁縫教室に通っていたことに気付き、覚えていた。
それ以来刺繡に興味を持つようになった暁海は、帰宅後母親に父親は不在だったと伝える。

林瞳子宅を訪ねて以来、櫂と暁海はその距離を縮めていく。
しかし、男に妻子がいたことを知り錯乱状態になった櫂の母親を、一緒になだめ介抱する姿を、
スナックの常連客と島で唯一のシングルファーザーで高校の化学教師・北原に見られてしまう。
以後、関係を深めた櫂と暁海は瞳子の家を訪ね、暁海の東京の大学進学について父親に相談する。

今治の花火大会を見に行った櫂と暁海は、浜辺で北原に見つかり、後日化学室に呼び出される。
櫂は来年4月からの連載が決まり東京での新生活に思いを馳せるが、暁海は母親が行方不明に。
櫂は北原に連絡、暁海と3人で瞳子宅に行くと、足下で新聞紙が燃えている暁海の母親がいた。
その後の修羅場を経ても、暁海の父親は家に戻る意思を示さず、暁海は東京行きを断念する。

【第2章 波蝕】 
上京して4年、櫂(22)は連載作品が好調で、漫画雑誌の看板を期待される存在にまで成長する。
一方、暁海は、島で変わり映えのしない営業補助を続けながら、母親との生活を支えており、
遠距離恋愛を続けている櫂の浮気に気付きながらも、破局を恐れ何も言わないでいた。
そんな25歳の夏、櫂から「ただいま。今治におる。」と、スマホにメッセージが入る。

暁海がホテルを訪ねてきても、仕事に追われる櫂は最低限の返事しか返さない。
別れを告げた暁海は、翌朝ベッドで眠る櫂を残し、黙って一人部屋を出て行く。。
そして秋、尚人と未成年の恋人との関係が週刊誌に掲載されると、連載は中止になってしまう。
絶望する櫂に声をかけてくれたのは、老舗出版社の文芸編集者・二階堂絵理だった。

【第3章 海淵】
母親が宗教に預金を注ぎ込んだ末自動車で事故を起こし入院、父と瞳子に借金を断られた暁海は、
櫂を訪ね300万円を借りるが、帰途の車中で櫂の現状をネットニュースで初めて知り愕然とする。
2年後、櫂は仕事もなく酒浸りの日々を続け、毎月3万5千円を振り込み続ける暁海に増額を要求。
酔った暁海は島の女性と付き合っていた男性と関係を持ち、島民の知るところになってしまう。

そんな暁海に、北原は教え子との間に生まれた娘が結だと打ち明け、結婚を提案する。
一方、絵理に促された櫂は、雑誌のエッセイに加え小説も書こうとしていたが貯金が底を突き、
バイトで知り合った女性の家に転がり込むが、母親からの電話で暁海が北原と結婚すると知る。
櫂はコンビニで10万円を引き出すと封筒に入れ北原に送金、女性の家も出て行くことになる。

31歳になった櫂は、半年前に手術で胃の3分の2を切除、引きこもっている尚人の家で居候中。
一方、暁海は『注目の刺繍作家』としてファッション誌に記事が掲載される存在になっていた。
櫂と尚人は、暁海と尚人の元恋人に祝杯をあげ、2人で漫画に再挑戦しようと盛り上がるが、
翌日、櫂が目覚めると尚人は浴槽に沈んでおり、櫂も再び入院することになる。

北原と互助会感覚の結婚生活を平穏に過ごしていた暁海は、櫂の母親からの電話で家を訪ねると、
酔った母親から櫂の近況を聞かされ、様子を見て来て欲しいと頼まれる。
混乱する暁海に、北原はすぐに飛行機で東京に向かうよう促し、10万円の入った封筒を手渡す。
北原が運転する車の中で、暁海はもう戻れないかもしれない島の風景を目に焼き付けるのだった。

【第4章 夕凪】
高円寺で借りた3DKで、抗がん剤治療を続ける櫂と暮らす暁海は、刺繍の仕事で生活を支える。
今治の花火大会、対岸の浜には櫂と暁海、北原と教え子の明日見菜々、結衣とその恋人の姿が。
対岸の夜空に光が瞬き音が弾けると、強く握りしめてきた暁海の手を櫂はほんの少し握り返した。
しかし、次々と花火が打ち上るなか、暁海が握りしめた手は再び握り返されることはなかった。

【エピローグ】
ぼんやりとしていた『プロローグ』が、少しだけ明確になって繰り返される。
絵理から送られてきた封筒の中には、一冊の本『汝、星のごとく 青埜櫂』が入っていた。

   ***

  尚人くんのことを思い出した。
  未成年の彼氏に手を出して、櫂の未来も巻き込んで潰した。
  わたしはあのとき尚人くんを恨んだけれど、
  尚人くんには尚人くんの言い分や事情があったはずだ。
  でも人は自分というフィルターを通してしか物事を見られない。
  だから最後は『自分がなにを信じるか』の問題なんだろう。(p.299)

最後の2行に全てが言い尽くされている気がします。





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Last updated  2025.09.25 18:33:14
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