音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2022年09月10日
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レア・トラック集で追うザ・フーの進化の過程


 ザ・フー(The Who)は1964年レコードデビューのイギリスのバンド。ビートルズ、ローリング・ストーンズと並び、そして日本ではあまり評価されていないキンクスを加えて、英国ロック史上の4大バンドと呼ばれたりする。

 ザ・フーと言えば、以前にも書いたように、大音量やファズのかかった歪みのサウンド、暴力的な破壊性などが思い浮かべられることも多いが、その音楽性の展開や幅の広さはあまり話題にならない。デビュー時の 『マイ・ジェネレーション』 から『トミー』(1969年)や 『フーズ・ネクスト』 (1971年)にいたる道のりは、ある種、急激な変化のうねりの中にあった。10数年の時を経て、1985年になってからリリースされた『フーズ・ミッシング(Who’s Missing)』は、いわゆる未発表・レア音源のコンピレーション盤で、1965年から71年にかけての音源を編んだものだったが、そうしたザ・フーの進化の過程を如実に示すものになったと思う。

 でもって、その“進化”の真髄はどこにあったのだろうか。それがすべてというつもりはないけれど、なによりも第一に“洗練”があったと感じる。その洗練度が上がる大きな動機の一つは、シンセの導入にあると思うが、“洗練”されたからといってすなわちこじんまりした演奏に落ち着いてしまうわけでもない。実際、最後に収められているライヴ・テイクにおいても、進化すれどもこじんまりするわけではないことが十分に示されていると感じる。

 なお、2011年のリイシュー日本盤ではさらに6曲が追加収録された(追加収録の部分は、筆者は未聴)。また、1985年当時のリリースの後(1987年)には本盤のタイトルをもじった『トゥーズ・ミッシング(Two’s Missing)』という続編となるコンピ盤も発表されている。


[収録曲]

1. Shout and Shimmy
2. Leaving Here
3. Anytime You Want Me
4. Lubie (Come Back Home)
5. Barbara Ann
6. I'm a Boy
7. Mary Anne with the Shaky Hand
8. Heaven and Hell
9. Here for More
10. I Don't Even Know Myself
11. When I Was a Boy
12. Bargain (Live)

1985年リリース。




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Last updated  2022年09月10日 14時06分42秒
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