2009.06.03
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ある日電車通勤中に本を読みきってしまい、
何もすることがなくなってしまいました。
その後禁断症状がでたのか、
イライラとし、非常に落ち着かなくなってしまいました。
相変わらず活字中毒なハルキチでございます。



ちょっと前に会社の同僚に薦められて、
東野圭吾の作品を読み始めました。
その後一気にハマり、
ブックオフで作品を買いあさってしまいました。
その感想などを記していきます。



最近『容疑者Xの献身』がDVD化されました。
そこで今回は『探偵ガリレオ』『予知夢』『容疑者Xの献身』の
ガリレオシリーズの3部(?)作を取り上げてみます。



まずはシリーズ最初の『探偵ガリレオ』から。
死因が判明しない事件を、天才物理学者の湯川学がその謎を解いていく。
自らを理系推理作家とする東野圭吾の、渾身の作品です。

短編シリーズにありがちなパターンがあるものの、
推理小説としては珍しい(?)、
事件のトリックを構成する自然科学知識が新鮮に感じられます。
刑事草薙と学者湯川のキャラも立っていて、
面白く読めました。



次が『予知夢』。
前作が、ただ単に科学現象をトリックにしたことに対し、
今回は心霊現象などを中心にした科学的犯罪トリックを、
天才物理学者の湯川学が事件を解決していく作品。
表題になった予知夢やポルターガイスト、霊視などが取り上げられている。

それなりにパターン化はしていますが、
それなりに楽しめました。



最後に『容疑者Xの献身』。
直木賞を受賞した長編です。
以下、多少のネタバレがあります。



別れたにもかかわらず、
いつまでも元夫にお金をせびられる母娘。
ある日、ひょんなことから母がこの元夫を殺してしまう。
そこに現れたのが隣の部屋に住む天才数学者。
母娘に同情する数学者が、論理的で強固なトリックを作り上げる。

この事件に挑むのが、警視庁捜査一課の草薙警部。
そのブレーンの天才物理学者湯川学は、
数学者と友人関係だったこともあり、捜査には協力しないことになった。

トリックにハマり全く進展しない捜査。
友情を復活させる、かつての友人たち。
数学者と母娘の愛憎交わる関係。
そして友情ゆえに行なう湯川のトリックあばき。
あくまでも母娘を守りたい数学者がとった策。
幾重にも絡まった完璧なトリック。
そして、そのトリックを崩した情。

それほど多くの推理小説を読んでいる訳ではありませんが、
これほど完璧なトリックはないのではないか。
そう思わせるほどのものがあると思います。

メチャクチャ楽しめました。

これだから読書は止められない。
そう思わせる作品です。






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最終更新日  2009.06.04 00:04:48
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