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ネタばれなので観たい方は読まないでね^^;「善き人のためのソナタ」1984年国民は国家保安省(シュタージ)の監視下にあった。10万人の協力者と20万人の密告者がすべてを知ろうとする独裁政権を支えた。そんな東ドイツの壁崩壊前の時代から物語は始まる。長時間拘束されると無実の囚人は苛立ってくる。不当な扱いに対して大声で怒り出す。その一方で罪を犯した囚人は泣き出す。尋問の理由を知っているからだ。白か黒か見分ける一番いい方法は休まず尋問することだ。真実を話す者は言葉を変えて表現する。一言一句違えず話す者は嘘をついている。圧力を掛けられると用意した言葉にすがりつく。そして、さらに圧力を掛けると泣き出し白状し許しを請いだす。このように尋問にも徹していたシュタージのヴィースラーが、劇作家ドライマンと恋人でもあり女優でもあるクリスタの自宅を盗聴し調べだすうちに、静かに大きく変わってゆく姿が描かれている。ある日の夜、権力者であるヘムプフ大臣の車の後部座席で、無理やり抱かれる女優クリスタ・・・大臣の車から降りる頃を見計りドライマンを、アパートの前に誘き出し、鉢合わせさせようとする。愛する二人に罠を仕掛けその後の盗聴の内容に。耳を傾けるヴィースラー。が・・・しかし・・・思惑に反し、ドライマンは何もかも察しながらも、クリスタを優しく見守り何も言わずそっと後ろから抱きしめる。その様子を盗み聞きしてゆくうちにヴィースラーの心に変化が芽生えてくる。今まで感じ得なかった優しさ、思いやり、愛を・・・ヴィースラーは感じ始めてゆく。ドライマンが亡き友が残した楽譜・・・「善き人のためのソナタ」を弾くのを聴きながら涙する。レーニンはベートーヴェンの「熱情のソナタ」を批判した。これを聴くと革命が達成できない と・・・「善き人のためのソナタ」を聴いた者は、本気で聴いた者は悪人になれない監視国家のしもべであった非常な国家保安省のヴィースラーの心に、「善人のためのソナタ」は響いてしまった。その後も盗聴を続けながら二人を見守るヴィースラー。そんな中、東の現状を暴露する記事を書いたドライマン。拘束され恋人を裏切り、その痛みに耐えられなくなり、走ってくるトラックに飛び込み自ら命を絶つクリスタ。窓際族に左遷されるヴィースラー。そして、壁の崩壊後情報の開示により、その経過をすべて知り自分は二度も助けられたのだと感じるドライマン一度目は盗聴による事実の暴露と二度目は最愛の恋人の裏切りからをも・・・ラストシーンではずっと書けなかったドライマンが崩壊後初めて本を出版する「善人のためのソナタ」を今では静かに暮らす郵便配達人のヴィースラーは本屋で手にする表紙をめくったそこには、感謝をこめて HGW XX7に捧げると書かれていたレジで、ギフト包装は?!と伺いを立てる店員に「いや、私のための本だ」と呟いた。久々に心打つ秀作に巡り合えた気がした^^このラストシーンを見終わって心に温かいものを感じた人は多いはず^^ネタばれだけど・・・レンタル開始されたからよかったら、皆さんも観てね^^¥Micco友人の西沢知樹さんが「英語美人」と言う本を出版されました^^ 詩集「上弦の月に背もたれて」購入方法は、下記の画像をクリックしてJPS出版局をクリックするとたどり着けるよ^^¥電子書籍はこちらからDL出来ます^^(サンプルあり)↓
2007/10/01
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