家に帰る途中の坂道でね
急にあたたかい気持ちになったんだって。
前日は 腹を立て被害者意識になって
いじけきっていたのに。
そのギャップにね
「こんなに急激に変わるのは私じゃない」
って 感じたみたい
次に 勝手に涙があふれてきて
何か自分の中に
知らない存在が目覚め
動き始めたような感覚を体験されたそうです
そこではっきりしたと言っています
「あたたかい気持ちになっている自分でも
いじけている自分でも
そのどの自分も私ではなく
私はそんな自分を見ていた
‘言葉を持たない観察者‘
だったということです
観察者としての私は 時間が在ってなく
空間が在ってない意識の状態のまま
現れては消えていく万物万象を見届けていただけでした
この世はまさに 蜃気楼のようなもので
そこで起きる出来事に私は一切影響されることがない
ということが 目からうろこのようにわかりました。
それは 途方もなく長い時間のようにも感じ
同時に時間がなく
今という時しかない
という不思議な感覚でした
そしてまた 観察者としてすべてのものを見届けていると同時に
私はそれらすべてでもありました
私は 空であり 空気であり 虫であり 椅子であり
存在するすべてでした
同時に
目に映るものはすべて
ただ静かにそこにあり
そしてとこトンやさしくて寛容でした
花は花だと 主張することなくただそこにあり
全てはただありのままに存在していました
人間の思考が あれは花 これは机と
レッテルを張っていることがはっきりわかりました。
この状態の時 私は一切の悩みから解放されていました
体にエネルギーが湧いてくるのを感じました」
観察者なのに お腹がすいてきた自分を変だと思い
それでも キッチンにいくと汚れが目に付き
いつもは明日にしようと思うけど 汚れを見たと同時に拭いていたそうです
全てはものすごくシンプルで
思ったと同時に行動を起こせることに驚いたそうです
しばらくこの意識は続き
本当の家に帰ったと感じ涙が溢れてきたと言ってます
この世が 幻想だということをわかったようです
そうして しだいに
この世の現実に帰ってきたようです
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