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古本をまとめて9冊もご注文いただいた。たくさん売れるのもうれしいけど、自分が思い入れをもっていた本ばかりが選ばれていたりすると、これがまたうれしい。小説、詩集、海外文学、対談集、洋書、コミック、雑誌・・・と、そのどれもが、かつて自分が特別な思い入れをもって購入し、読みふけったもの。古本屋さんというのもいろいろあって、まず「売れる本を売る」人がいる。マーケティングにたけている人で、売れ筋を揃え、その結果売上をのばす人だ。一方、「売れるかどうかはともかく、売りたい本だけを売る」人がいる。自分が読んで絶対オススメという自信のセレクションでいく人。では僕の場合はどちらか? このどちらでもなく、単に読まなくなった本を売っている。だから部屋の整理の延長という感じである。そんなテキトーなやり方でも、今回のような喜びを実感できる瞬間がある。と同時に、自分が丸裸にされたような恥ずかしさをちょっと覚えたりする。マッサージ師に凝っているところをズバリ当てられたのにも似ているか。具体的には書けないけれど、選ばれた本のラインナップがズバリなんである。「あー、この人には、僕という人間をかなりなところまで分かられてしまっている・・・」会ったこともない未知の人なのだが・・・そんなコミュニケーション上のスリルがネット販売には生じるんですね。
2006.05.02
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