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あまりの失意で11月27日のデレク・トラックス・バンドのライブはあきらめていたのだが、知り合い数人へのチケット売却の打診は全て駄目で、私は意を決して、行くことにした。
ちょうどその日は前橋で会議があり、そのまま直帰できることになっていたため、私は会議終了後、高崎へ車を走らせ、上りの新幹線へ飛び乗った。
夕方6時半、恵比寿に到着。途中、駅近くの富士そばで天玉そばを腹中にかき込み、会場のリキッドルームへと向かった。
ロビーは既に客でいっぱい。年齢層は高い。ブルース好き風の雰囲気バリバリのオッサンばかりだ。
バーカウンターは若いおねーちゃんが2人でドリンクを出していた。既に長蛇の列。
私は酒を買うつもりはないので、並ばずに直接、「すみません、両替したいんですが」と声をかけた。おねーちゃんは冷たい目で言い放った「並んでください」。
私はしぶしぶ従った。しばらく並んでようやく私の番に。なんだかまた「両替してください」というのは悔しいので、「100円5枚売ってください」と言って500円硬貨を差し出した。おねーちゃんは丁寧に「お待たせしてすみません」と100円5枚をくれた。気分スッキリ。
そんなこんなで既に開演間近になってしまい、私はホールへ向かったがもう満員状態。ふと後方を見ると目の前にはピーター・バラカン。
デレク・トラックスは昨年のクラプトンのツアーに帯同していたギタリストだ。まだ28歳くらいだろう。デュアン・オールマンの再来との呼び声高いスライドの名手だ。クラプトンの可愛がりようは相当なものらしく、昨年のコンサートは彼のおかげで、レイラ収録の曲なんぞ、本当に伝説のセッションの再現てな感じでvery niceだったよ。
今回のライブも、ファンサービスだと思うが、レイラセッションズからKey To The Highway、そしてAnydayを演奏してくれた。大満足。
デレクは金髪のアングロサクソンだが、他のメンバーはみな黒人。ベースの人はもしかしたらラテン系かヒスパニックかもしれない。とにかく凄腕ばかりで、Voの人なんか超歌上手い。
だから逆に気になったのは、デレクは時折コード感がわからなくなっているような瞬間があった。気分がのってきてギターを弾きまくると、バッキングのコードと合わなくなることが何度かあったかな。デレクの若さが出てしまった瞬間だ。
単純なブルース進行のはずのKey To The Highwayでも、あきらかに演奏がおかしな部分があった。
でも全体としてはさすが。ため息もののスライドプレイだ。バンド全員を含め、日本人では再現できない何かがある。拍手喝采で1時間40分程度のライブは終了した。
ちなみにデレクの使用ギターはクラプトンのツアーでもメインだった赤いSG。ピックガードは外してあり、板バネヴァイブローラの板は残し、アームとブリッジ部分は取り外され、ストップテールピースに付け替えてあるという変わり種。

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