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またまた出張してきた。8月4日と5日。今度は福井だ。
初めて訪れる福井市。しかし実は福井県というところは個人的に縁があり、今回の出張はちょっとした思い入れのある旅となった。
私のひいおじいさんは、実は福井県の武生というところの出身だそうだ。私の祖母は大正生まれで今も健在だが、最近は会えば昔のことばかりを話すようになった。
「私の父親はねえ、福井の武生の生まれで、子供の頃に群馬の寺に弟子入りして、そして坊さんにならずに近くで商売を始めたのが、この家の始まりなんだよ・・・」
そして今回、はじめての福井出張ということで、ついでに武生へ行ってみることにした。自分に流れる血のルーツに出会う旅だ。
群馬からのコースは、新潟へ出て、日本海側を西へ向かうルートをとった。まず上越線で水上駅へ。ここで長岡行の普通列車に乗り換える。写真右側のオレンジの電車が群馬側を走る電車、右の白い電車がループで名高い清水トンネルを越えて新潟へ抜ける電車。

越後湯沢駅で今度は第三セクターのほくほく線に乗り換える。特急はくたかに乗り、直江津からは北陸本線へ乗り入れ、富山へ向かう。ここでほくほく線の快速電車を見たのだが、大河ドラマ「天地人」にあやかってすごいデコレーションをしているので思わず写真にとってみた。電車の両脇には妻夫木聡の写真、「毘」の字のデコレーションに、エンブレムには「愛」・・・ここまでやるかほくほく線!

富山で特急しらさぎに乗り換え、福井駅に降り立つ。ホテルにチェックインしてから、早速武生駅へ。福井駅からは普通電車で20分ほどだ。初めての武生駅は私の住むまちと同じような規模の駅だ。雰囲気も似ている。祖母の話によれば、駅をおりてすぐ、駅前通りの左側に旅館はあったはずだとのこと。しかし周辺を徘徊したが旅館らしきものは見あたらない。

駅前の交番へ行ってみたが、お巡りさんは留守だった。仕方なく近隣の商店を訪ねてみることにした。まずは古いたたずまいの古物屋。ここなら歴史がありそうだから古い話も知っているだろう。しかし出てきた主人はものすごいお年寄りで、耳が遠くて話すのが大変。「確かにあったが、今はもうない」というようなことだけはわかった。
次に床屋さんへ行った。「ありましたよ。ここの隣の駐車場になっているところがそうですよ。5年くらい前に店をたたんで、川向こうの○○地区へ引っ越していきました。○○地区へ行って、○○さんと聞けば、たぶんすぐ判りますよ」とのことだった。
わたしのひいおじいさんの住んでいた家は、もう無かった。駐車場だ。しかし場所はつきとめた。私はそこに立って周りをぐるっと見回した。この場所が私の血のルーツだ・・・感慨深い。そして遠い親戚もまだ引っ越しをされて元気でお住まいのようであった。まあこれ以上訪ねても、突然のことだし、あまりにも遠い群馬の親戚のことを知っているかどうかもあやしい。そこまでする必要もないと思い、追跡調査はここで終了とした。後でおばあちゃんに報告しよう。

最後の写真は、帰路、乗り換えの金沢でホームに止まっていた普通電車。これ、私の地元では昔の特急電車と同じ形だ。電車の色や形、中のイスの配置なんかが私の地元と全然違うんだよね。こういうのを見ると、遠くへ来たんだなあとつくづく思うのだ。
