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時代の徒花シリーズ、前回のupは昨年の3月のこと。ずいぶんと放置してしまったようだ。ここ何日か、何となしにジョン・サイクスを思い浮かべて、CD棚から取り出してみた。

WHITESNAKEは87年リリースのアルバム「サーペンスアルバス~白蛇の紋章」で」大ブレイクを果たし、その立て役者なのがギタリストのジョン・サイクス。アルバムを聴いてそのギターサウンドには大いに刺激を受けた。初めて聴いたときに抱いた感想は・・なんて粘っこいギターなんだろうということ。特にリフ、バッキングサウンドは顕著だ。そして太く丸いリードトーン、揺れの大きく長いヴィブラート&ベンディング。ああ、これがレスポールによるハードロックサウンドなんだなあと強く印象づけられた。そしてジョン・サイクスは私にとって一つの理想のギターサウンドを奏でるレスポール・プレイヤーとなった。同じような系統の音像を持つレスポール・プレイヤーで大好きだったのがザック・ワイルド。やはり理想のプレイヤーの1人だ。でもジョン・サイクスはあくまでブリティッシュ・ハードのスタイルであり、ザックはアメリカン。音楽性としてはかなり違うんだろうけど、ギターサウンドのスタイルとしては私はよく似ていると思っている。
そしてWHITESNAKEを理不尽にも解雇され、ジョン・サイクスが組んだのがこのBLUE MURDERというわけだ。音楽性としてはサーペンスアルバスのベクトルと一致している。しかもギターサウンドはそのまんま継承されているわけで、ジョンが初めて取り組んだというリード・ヴォーカルも素晴らしい出来なのだ。さらに曲がまたスリリングな佳作を取り揃えており、重厚かつエキサイティング。日本のメタルファンにはセカンドアルバムのほうが人気のようだが(確かに出来はよい)、私はこの1stを推したい。2ndの変なポップさがなく、あくまで硬派なハードロックアルバムといえる。そして2ndとはメンバーが全く異なる。1stのオリジナルメンバーはフレットレスベースの名手として名高いトニー・フランクリン、そしてVANILLA FUDGE、CACTUS、BECK BOGERT&APPICEと名だたるバンドを渡り歩いた歴戦の名ドラマー、カーマイン・アピスのトリオ編成だ。当初はリード・ヴォーカルを探していたが(中にはBAD LANDSの故レイ・ギランなど)、上手くマッチしなかったようで、結局自分で歌うことにしたようだ。しかしこの選択が成功。ジョン・サイクスのVoが見事であることは現在において揺るぎない評価となっている。
私としてはぜひオリジナルメンバーで再結成して、ライブを見たいのだが・・。いずれにせよ、ハードロックに興味を持っている方はぜひ一聴を勧めたい。難点としては、サウンドがあまりに重厚なため、アルバム1枚をとおして聴くと非常に疲れる。テンションの高いときに覚悟を決めてじっくり聴くことをお勧めする名盤だ。
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