さて〆はHurryの愛するアルバム100選です。 【56枚目】THIN LIZZY / BAD REPUTATION (1977)
THIN LIZZYを知ったのは1991年頃だったと思います。1984年に解散していますからもちろん後追いです。Voのフィル・ライノットという名前に引っかかるものがあって、ああそうかと思い出したこと。 それは私が初めて自分のお小遣いでかったLPレコード、JOURNEYのRaised On Radioがリリース前に亡くなったフィル・ライノットに捧げられていたのです。日本語解説の最後にもそのことが触れられており、中学生だった当時の私の脳裏にしっかりと残っていたのですね。 HR/HMの範疇で語られることの多いTHIN LIZZYですが、聴けば聴くほど曲調といいフィルのヴォーカルスタイルといい、ハードロック色よりもトラッドでフォーキーな下地を感じさせるのです。何だか物悲しくて懐かしい感じ。いいよなあ本当に、リジイは。。後追いしたバンドでは最も好きかもしれません。 そんな彼らの作品群でも一番のお気に入りが今回紹介するBAD REPUTATION。ツインリードの黄金時代を築いたギタリストの一方、ブライアン・ロバートソンが途中脱退し、バンドとしては少し不安定になった時期の作品です。そのためギターの録音のほとんどはもう一人のギター、スコット・ゴーハムの手によるもののようです。しかしそんなことはどうでもよくて、オープニングの#1 Soldier Of Fortuneから炸裂するメロディアスで流れるようなツインリードギターのハーモニーにやられます。#4 South Boundなんぞは何度聴いても涙がでそうになる素晴らしいツインリード。とてもハードロックバンドとは思えない#5 Dancing In The Moonlightを聴けば、本当に月の光を浴びてステップを踏むダンディなフィル・ライノットが目に浮かぶのです。後半では#8 That Woman's Gonna Break Your Heartが秀逸。優しさとダンディズムとメロディに溢れた傑作です。