サルサを踊って、ワインを飲んで、Human Resource Managementを考える

サルサを踊って、ワインを飲んで、Human Resource Managementを考える

2009.12.19
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assertive 【アサーティブ】という言葉がある。

辞書的な意味は「断定的な、断言する、自己主張が強い」等であるが、この記事では、アサーティブを「対等な自己主張を行うこと」として取上げていきたい。

この言葉は、勝間和代さん著『断わる力』(文春文庫)の中で知ったものである。

勝間さんはこの著作の中で、「断わること」をしないことが、いかに生産性向上を阻害するかを説明している。「断わること」をしないことは、結果としてプライベートの時間や自己研鑽の時間を蝕み、組織内にストレスを蔓延させ、組織も個人も疲弊してしまうことを説明している。

いくつかの組織で働く中で、私自身も感じたことがあるが、組織内には明らかに不自然な規制の継続や、趣旨の不明な作業ステップがあり、しかも組織内の者たちが見知らぬ顔でこれらを「嫌々」踏襲している事例が多々ある。更に厄介なのは、これらに対して異を唱えようものならば、「変わり者」「物事が分かっていない人」「組織人非適格者」のレッテルを知らぬ間に貼られ、犬猿されることが少なからずある。

assertive(=対等な自己主張を行うこと)はこれに立ち向かう為の言葉であり、考え方である。

言葉の理解と考え方が分かりやすいので、この著作の中に紹介されていた、特定非営利活動法人アサーティブジャパンの「アサーティブを考える時の12の権利」を引用させて頂きたい。

1.私には、日常的な役割から自立した一人の人間として、自分の為の優先順位を決める権利がある

2.私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意を持って扱われる権利がある

3.私には、自分の気持ちを言葉で表現する権利がある

4.私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある

5.私には、「イエス」「ノー」を自分で決めて言う権利がある

6.私には、間違う権利がある

7.私には、考えや気持ちを変える権利がある

8.私には、「わかりません」と言う権利がある

9.私には、欲しいものを欲しい、したいことをしたいという権利がある

10.私には、人の悩みの為を自分の責任にしなくてもよい権利がある

11.私には、周囲の人から認められることに頼ることなく、人と接する権利がある

12.私には、アサーティブでない自分を選択する権利がある

私は時々、自分の考えを主張することに戸惑いを感じる。外資系のカルチャーでは、発言は尊重される空気があったが、日系企業ではまず「業に従う」ことが求められていると感じる。義務は増えるが、決定権限や自由に使える経営資源が増えるわけではない。それでも、気が付いたことは言葉にして相手に訴えていく自由はなくしてはいけないと思っている。日々学び、力を蓄えているのであれば、社会に貢献する為にもそうでなければならないと思っている。

同じように悩みや疑問を抱える方の為に、更に勝間氏の一文を紹介したい。

(以下、勝間和代,『断わる力』,(文春文庫)から引用)

――何故、断わる力を手に入れなければならないのかをもう一度、社会という見方から整理をして、締めくくりたいと思います。もともと、私たちに断わる力が必要な理由は、私たちの時間と能力が有限だからです。しかし、その能力と時間を無駄遣いし、周りの要請に流されるまま、深く考えられていない指示に従ってしまうことも可能です。大方の場合において、その指示が間違っていないので、大きな失敗は生みません。しかし、少数のリーダーに意思決定を任せ、あとの人たちが空気に流された意思決定しかしなくなり、断わる力を発揮できないようになると、何が起きるのでしょうか。
 それは、政治の暴走であり、官僚の暴走であり、企業の暴走であり、メディアの暴走であり、強者の暴走です。実際、さまざまな形で、細かい利権争い、実質的な天下り、不自然な規制継続、利益を目的とした食品偽装や不正流通、広告主の圧力によるメディア報道の偏りなど、不都合が起きています。これは、私たち1人1人が過去に比べて断わる力、NOという力を失いつつあるサインなのかもしれません。どの不祥事や不正においても、意思決定プロセスで誰かが異を唱えれば止まったかもしれないはずのものが、たとえ異を唱えた人がいたとしてもそれが多数はとなることが出来ず、間違った方向性が押し通されてしまったのです。――





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Last updated  2009.12.19 19:45:46


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