「旧約聖書」創世記(Sodom and Gomorrah) 現在、推測されるソドムとゴモラの都市国家の廃墟は死海の南湖水深ニ米の底に眠っていると想像されます。古代の死海は東から突き出したリサン半島が水位低下を示し、過去には南湖は無かった筈です。其の論拠は北湖が水深三百に対して南湖が水深ニ米しかない不自然さです。南湖はもとは平野で、何らかの大地の変動が陥没を誘い、北湖の水を呼び込んだと思われます。また、死海をアスファルトの海とした記録が残されているので、何らかの天変地異が大火災に繋がっても不思議はありません。おまけに死海は魚も住めずの、塩化マグネシウムの海でとても飲めないし、煮詰めても食塩が取れるものではないので注意が必要です。 創世記アブラハムの時代、ソドムとゴモラは海抜マイナス200から400米の大地溝帯で、冬暖かく泉が其処彼処にあり肥沃な大地が拡がって繁栄を極めていました。アブラハムと別れて甥のロトが心惹かれて住みたがったの無理からぬ事とも言えます。ところが、多神教偶像崇拝社会にありがちの享楽的退廃が甚だしく、「神」がソドムとゴモラの罪を裁くために派遣した天使二人までをも、己が欲の対象として押し寄せた程です。天使は彼等を一時的に失明させロト夫妻とその娘を救います。続いて彼らが去った直後、硫黄と炎を降らせソドムを壊滅させます。ロトの妻が未練があったのか振り返り塩柱となったのは悲劇です。同様にゴモラをも壊滅します。この事変を通して創世記は偶像崇拝と多神教を戒めています。