Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2012年04月29日
XML
カテゴリ: 夢有無有
「旧約聖書」士師記(英雄サムソン)
 旧約聖書の中でも、取り分け異質で特異な人物像として描かれているのが、映画「サムソンとデリラ」で有名になったサムソンです。うまずめ(石女)であった女性が、神の使いの預言で受胎告知を受け、その子は神が聖別した「ナジル人(びと)」であるから、身体を慈しむことを要求されます。ところが神に任命されたナジリ人らしからぬ成長したサムソンは行動に出ます。日本で云われる裁判官と云う範疇を越え統治権をも持つサムソンが、イスラエルの非難も何のその、ペリシテ人に婚約者を求め、当時支配者であったペリシテ人の領内に単独で入ります。旅程で出会(でくわ)した飛びかかる獅子を紙を切り裂くが如く倒し、帰りにその獅子が蜜蜂と蜜に変化(へんげ)していたのを、婚約の宴のペリシテ人招待者の謎謎問答の題として出し、亜麻の衣三十と晴れ着三十を賭けます。その謎謎問答の解答を自ら妻となった婚約者に告白して漏れたに係わらず、辱められるとブチ切れての謎謎問答の賞品をペリシテの町に入りその衣を着ているペリシテ人三十人を殴り殺して衣装調達を行います。その後妻が、客の花婿付添人に渡されたことに腹をたて、三百匹の狐の二匹の狐の尻尾を縛り付け間に付けた松明に火を点け、未だ刈入れのないペリシテ人の畑を焼き払い、その実家が原因を知ったペリシテ人に焼かれると仕返しにさんざんに撃ち殺します。
 ペリシテ人の攻撃があることを知ったイスラエルの人々は、岩の裂け目に住んだサムソンに縄を掛け、ペリシテ人に引渡しますが、主の霊が下ったサムソンは、ロバの骨をもって一千人を撃ち殺します。この後、映画「サムソンとデリラ」で有名な、銀の誘惑に負けたか弱い美女デリラに悩まされ、遂には身をほろぼし、最後に眼を抉られ盲目のサムソンが、戯れ事に呼び出された建物の支柱を三千人の見物客諸共引き倒して名誉回復いたします。
 此の旧約の段が異例なのは、二十年の永きに亘ってイスラエルを治めた士師サムソンが常に個人的戦いしかせず、身をイスラエル人によってペリシテ人に引き渡されると云う異常性、およそ他者を裁くといった柄でもない品行非方正型人物としてサムソンを描いていることです。恐らくは、その物語的な書き方から見て、イスラエル民族の祖セム族の神話或いは民話をサムソンに託して、絡めているとしか思えなません。そもそもイスラエルの人々は現実的でギリシャ人のロマンとは縁遠いからです。とはいえ敵には滅法強いが、女性にはてんで弱いサムソンは愛すべき魅力的な英雄でしょう。

samson1
ブログランキング・にほんブログ村へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年04月29日 10時08分13秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: