Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年06月10日
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カテゴリ: 夢有無有
「中国故事」秋の扇
 紀元前18年漢の成帝の後宮の主の班女が、その軽身細腰が帝の眼にとまり、忽ちにして後宮の寵を専らにした趙飛燕姉妹の讒訴によって、後宮の寵を受けて入る人々を呪詛し、帝を悪しざまに罵ったかどで、許皇后と共謀した嫌疑により引き立てられて行きます。裁きが行われ、冤罪が明らかになるものの、許皇后は過去に寵に驕ったことが禍いし、皇后を廃され「美人」の地位に落とされます。斑女は孔子の「死生命あり、富貴は天に在り」を引いて、「行い正しくても猶、福が御座いませんのに、邪まをいたしててなんになりましょう。知ろしめたとしても受け付けますまい。」と言上、帝は班女の誠実さに感動し、許すばかりか百斤の黄金を賜ります。
 しかし、寵遇を失った身は空しさばかり、いや、女の嫉妬がある。あの趙飛燕姉妹が黙ってはいまい。高祖皇帝の愛妾戚姫は、妃呂太后のために両眼をくり抜かれ、舌を抜かれて唖にされ、その上手足を断ち切られたではないか。と、直ちに、皇太后の御側に仕えることを願い、難を免れます。
 皇太后の長信宮で平安を得たものの、昔日の帝の寵愛を思い出すことも多く、「怨歌行」で思えば人生はど短いものはし、恩愛ほど移りやすいものはないと歌います。此の歌に詠まれた「裁ちてて成す合歓の扇」から、「秋の扇」が、男の愛を失った女にたとえられ、ここから「秋の扇と捨てられて」を使った歌が多く表れる事になります。
 日本で云えば、白拍子「祇王と祇女」の物語も、男(平清盛)の寵愛の移ろい易さを物語り、「秋の扇」其の物が妥当して哀れを誘います。

祇王寺1
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最終更新日  2012年06月10日 06時18分58秒
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