Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年10月03日
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カテゴリ: 夢有無有
「旧約聖書」聖王以降の王達20(列王記下)大預言者エリヤ(四)
 旧約聖書では暴君や暗君のように描写されている北イスラエル王アハブですが、オムリの代から続いていた首都サマリヤの建設など、アハブは幾つかの町を完成させます。史的観点からは、アハブはシリアの王女イゼベルを妻に迎え同盟を強化、イゼベルはシリアのバアル崇拝をイスラエルに導入はしますが、これは近隣諸国の文化の移入であり、またイスラエルの宗教状況の国際化ともいえます。そして、シリア人やカナン人、フェニキア人との交流や同盟を通じて経済力と軍事力を増大させ、婚姻によりユダに影響力を行使し、ダマスコに並ぶ北パレスチナの地域大国としてイスラエルの地位を飛躍的に高めました。そのため、彼の治世下に於いて、北イスラエル王国をシリアと同盟関係にある国々の中で重要な地位に立たしめます。治世の後半にはダマスコなどの北パレスチナの諸王国が同盟を結び、アッシリアのシャルマネセル三世と戦い、当時の超大国アッシリア帝国の侵攻を防ぐために戦って攻撃を凌ぎます。このカルカルの戦いでは戦いでアハブは同盟の主催者ダマスコに次ぐ規模の一万人の兵士と、同盟軍中最大となる二千の戦車隊を参加させ、連合軍の勝利に貢献しました。ところが、カルカルの戦いが終わって間もない紀元前852年はダマスコとイスラエルの間で争いが生じます。アハブはその戦いで命を落とすこととなりました。このように史実では、アハブは父オムリの政策を引き継ぎ、イゼベルの助けも借りながら周辺諸国との交流や同盟を通じて国力を増大させ、ユダに影響力を及ぼし、ダマスコに匹敵するほどの大国にまでイスラエルの地位を向上させた有能な王である。このことから、史実からアハブならびにイスラエル王国を論じる際には、ヤハウェ信仰に基づき記述されている旧約聖書の視点から離れる必要があるかも知れません。
 アハブはアラムとの戦陣で死に、モアブはイスラエルに反旗を翻す。アハブの子アハズヤが王位についたが、彼は王宮の屋上から落ち、病気になります。アハズヤは八方塞の中で救いを求めて、バアルの神に使者を送って「エクロンの神バアル・ゼブブのところに行き、この病気が治るかどうか尋ねよ」と命じます。
 一方、主の御使いはティシュベ人エリヤに告げます。立って、上って行き、サマリヤの王の使者に会って言いなさい。あなたがたがエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして行くのは、イスラエルに神がないためかと。それゆえ主はこう仰せられる、「あなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう」と王の使者に預言してエリヤは上って行った。使者たちが帰って来たので、アハズヤは、「お前たちはなぜ帰って来たのか」と尋ねた。彼らは、一人の人が私たちに会いに上って来て、「あなたたちを遣わした王のもとに帰って告げよ。主はこう言われる。あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人を遣わすが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。それゆえ、あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ」と言ったと報告します。アハズヤは、「お前たちに会いに上って来て、そのようなことを告げたのはどんな男か」と彼らに尋ねると、毛衣を着て、腰には革帯を締めていましたと、彼らが答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ」と言い、先ず、アハズヤは五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わします。隊長がエリヤのもとに上って行くと、エリヤは山の頂に座っていました。隊長が、「神の人よ、王が、降りて来なさいと命じておられます」と言うと、 エリヤは五十人隊の長に「私が神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言い放ちます。すると、天から火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くしたので、王は再びもう一人の五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わして、隊長が、「神の人よ、王が、急いで降りて来なさいと命じておられます」と言いかけると、エリヤは彼らに答えて、再度「私が神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言うと、、天から神の火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くします。王は更に三人目の五十人隊の長とその部下五十人を遣わしますが、三人目の五十人隊の長は上って来て、エリヤの前にひざまずき、懇願し、「神の人よ、どうか私の命と、あなたの僕であるこの五十人の命を助けてください。御覧のように、天から火が降って来て、先の二人の五十人隊の長と彼らの部下五十人を焼き尽くしました。どうか、私の命を助けてください。」と言い、主の御使いがエリヤに、「彼と共に降りて行け。彼を恐れるには及ばない」と告げたので、エリヤは立ち上がって彼と共に王のところに降りて行って、王に主はこう言われるとこう告げた。「あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして使者を遣わしたが、それはイスラエルにその言葉を求めることのできる神はいないということか。それゆえあなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。」王はエリヤが告げた主の言葉どおりに死んで、ヨラムが彼に代わって王位に就きます。それはユダの王、ヨシャファトの子ヨラムの治世第二年のことである。アハズヤには息子がなかったからである。
 物語は、バビロンに捕囚となっている民に対しても語られている。捕囚の民は、自分たちの神がバビロニヤの神に破れたと思い、愚かにも主を離れてバビロニヤの偶像神の言葉を聴こうとしています。それはアハズヤの愚かさだと云っています。エクロンの神バアル・ゼブブ=蝿の王の意ですが、当時は蝿によって疫病が運ばれるので、人々は災いをもたらす神として恐れていました。

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最終更新日  2012年10月03日 06時22分19秒
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