Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年10月06日
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カテゴリ: 夢有無有
「旧約聖書」聖王以降の王達23(列王記下)預言者エリシャの奇跡二
 預言者の仲間の妻の一人がエリシャに助けを求めて叫んだ。「貴方の僕である私の夫が死んでしまいました。ご存じのように貴方の僕は主を畏れ敬う人でした。ところが債権者が来て私の子供二人を連れ去り、奴隷にしようとしています。」やもめは「ところが」と言っています。彼女にとても理解できない辛いことがあったのです。預言者の夫が死んだのです。しかも貧乏な家庭であるのは油のツボ一つと、たくさんの借金です。貸主が来ても返すことができませんでした。そして子どもが借金のためにとられてしまいそうなのです。夫は神様を恐れ愛してきたのに、神様にお仕えしてきたのに、なんということでしょうか。エリシャが、「何をしてあげられるだろうか。貴方の家に何があるのか言いなさい」と促すと、彼女は、「油の壺一つのほか、はしための家には何もありません」と答えた。彼は言った。「外に行って近所の人々皆から器を借りて来なさい。空の器をできるだけたくさん借りて来なさい。家に帰ったら、戸を閉めて子供たちと一緒に閉じこもり、その器のすべてに油を注ぎなさい。いっぱいになったものは脇に置くのです。」彼女はエリシャのもとから出て行くと、戸を閉めて子供たちと一緒に閉じこもり、子供たちが器を持って来ると、それに油を注いだ。器がどれもいっぱいになると、彼女は、「もっと器を持っておいで」と子供に言ったが、「器はもうない」と子供が答え、そこで油は止まった。彼女が神の人のもとに行ってそのことを知らせると、彼は言った。「その油を売りに行き、負債を払いなさい。貴方と子供たちはその残りで生活していくことができる。」主が与えてくださった油は、借金の返済だけでなく、この家族が今後も十分に生活できるものでした。主は主に仕える者だけでなく、その家族をも顧みる存在だと云うことです。
 この話はエリヤが行った奇跡とも共通する。主は必要な時には、必要なものを与えてくださる。「やもめは行って、エリヤの言葉どおりにした。こうして彼女もエリヤも、彼女の家の者も、幾日も食べ物に事欠かなかった。主がエリヤによって告げられた御言葉のとおり、壺の粉は尽きることなく、瓶の油もなくならなかった」。似通った話は世界中にあります。日本では、四天王で有名な大江山の鬼退治にも出て来ます。帝はついに酒呑童子討伐の勅命を発し、それを受けた藤原頼光、平井(藤原)保昌、そして頼光四天王、渡辺綱、坂田金時(金太郎のモデル)、碓井定光、卜部季武の六人は、山伏の姿となって、大江山「禅定が嶽」へ向かいます。一行が大江山に入ると、頼光らは三人の翁に出会います。三人の翁は八幡、住吉、熊野の神々の化身で、翁達は頼光達に三つの物を授けます。一つは不思議の酒。この酒を鬼が飲むと、飛行自在の力を失い、切っても突いてもわからなくなり、頼光達が飲むと、薬になるというお酒です。二つ目は「打銚子(うちでうし)」この銚子は昔神世の時、鬼神と争いがあった時、この銚子で酒を飲ませ、鬼をたいらげたもの。口の二つあるのは毒と薬のへだてで、柄のながいのは、命の縁起をかたどったもので、このちょうしで酌むなら、不思議の酒もいくら飲んでも尽きないものです。最後は「ほしかぶと」(帽子兜)という兜。このかぶとは昔神軍が悪魔を鎮める時、「正八幡大菩薩が召したる」もので、これを頭に戴いていれば、万人力でくろがねの矢をはなち、矛をふりあげられるようになり、体になんのさわりがないという不思議な兜でした。他にもなかみが尽きない甕の話などは、世界の物語には満載です。また、この様な奇跡が旧約・新約を問わず見かけられるのも興味深いものがあります。

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最終更新日  2012年10月06日 06時33分18秒
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