Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年01月20日
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カテゴリ: 夢有無有
「オリエントの神々」序章21・ギルガメシュ叙事詩・第五の書板
 二人は立ち止まり、香柏の森に心打たれてそれを眺めた。香伯の高さに目を奪われ、森の入り口に目を吸い寄せられた。フンババ(巨大な龍であり、洪水、火災、死をもたらす怪物)の通り道には跡が付いていた。小道はよく踏みならされ、大きな道は立派だった。二人は香柏の山、神々の住まい、イルニニの神殿を眺めた。香柏は山にも生い茂っていた。その木陰は心地よく、幸福感に溢れていた。下草もたっぷりと茂り、森中を覆っていた。香柏や香木は大きく枝を広げて立派だった。フンババはギルガメシュに言った。「ギルガメシュよ、愚か者と武骨者で相談するがいい。お前たちがなぜ、俺の所までやって来たのかを。父親を知らない雑魚エンキドゥに忠告しろ。母乳を吸わなかった小亀や大亀のくせに。弱小者のお前なんか、俺は相手にしない。俺がお前を殺したところで、何の自慢にもならないのだから。エンキドゥよ、なぜお前はギルガメシュを俺の前まで連れて来たのだ。お前は敵対するよそ者と一緒に立つのか。ギルガメシュよ、俺はお前の喉笛と項をかみ砕いてやる。お前たちの肉を猛々しい大蛇の鳥、鷲、ハゲタカに喰わせてやる。」ギルガメシュはエンキドゥに言った。「友よ、フンババの顔が変わった。私は怯えている。」エンキドゥはギルガメシュに言った。「友よ、後ずさりするな。後ろ向きになるな。激しく攻撃しなさい。」すぐに剣を抜いて戦った。斧には薬草が塗られていた。フンババには歯が立たなかった。エンキドゥはギルガメシュに言った。「フンババに一人一人で戦ったのでは勝つことはできない。一人で滑りやすい場所へ行くことはできない。二人は一人に勝る。二重、三重に織った布は誰も断ち切ることができない。三つ縒りの綱は切れない。ライオンも二頭の子供のライオンには勝てない。」ギルガメシュの涙は滝のように流れ落ちた。そしてギルガメシュは天のシャマシュに訴えた。「私は天におられるシャマシュに従ってきました。そして私に命じられた道を歩んできました。あなたがウルクで言ったことを思い出して、私の願いを聞いてください。ウルクの生え抜きである、ギルガメシュの言葉を。」その言葉をシャマシュは聞いた。シャマシュは激しい風をフンババに送った。南の風、北の風、東の風、西の風、うめきの風、唸る風、破壊の唸風、悪風、熱風、災の風、寒風、怒濤の風、つむじ風。これら十三の風がフンババに向かって吹き、彼の顔は黒くなった。フンババは前に進むこともできず、後に引くこともできなかった。ギルガメシュの武器がフンババを捕らえた。フンババはギルガメシュに命乞いをして言った。「ギルガメシュよ、俺を行かせてくれたら、お前を主人にして、俺はお前の家来になってやる。お前の知る限りの木を全部お前に与えるし、お前を守って、木を切り倒してお前の宮殿も建ててやろう。」エンキドゥはギルガメシュに言った。「友よ、フンババの言葉に耳を貸すな。その嘆願を聞き入れてはならない。フンババを生かしておいてはいけない。」フンババは更に言った。「俺はお前を掲げ、我が森の別れ道でお前を打ち殺し、お前の肉を猛々しい大蛇の鳥、鷲、ハゲタカに喰わせたかった。さあ、エンキドゥよ、お前の側にお前の愛する者がいる。そのギルガメシュに俺の命を助けてくれるように言ってくれ。」エンキドゥはギルガメシュに言った。「友よ、香伯の森の番人であるフンババを捕らえなさい。彼を縛り上げよ、彼を撃ち殺せ。彼を粉々にして、抹殺せよ。香伯の森の番人、フンババ、彼を縛り上げよ。彼を撃ち殺せ。彼を粉々にして、抹殺せよ。神々の第一人者エンリルがそれを聞く前に、偉大な神々が我々に対して怒り出す前に。ニップルにエンリルが、シッパルにシャマシュがいる。記念碑を建てて、ギルガメシュがいかにフンババを撃破したかを語り継がせよう。」フンババはこれを聞いて、更に命乞いをした。それでも二人は聞き入れなかったのでフンババは自分を森の番人として置いたエンリルに向かって言った。「エンリルよ。二人を老人になるまで生かしておかないでください。エンキドゥはその友ギルガメシュ以上に長生きできないようにしてください。」エンキドゥはギルガメシュに言った。「私たちが近寄れば、目をくらませる光りはちりぢりに消え失せるだろう。光りは消えて、輝きは失われるだろう。」エンキドゥはギルガメシュに言った。「友よ、鳥を捕まえたら、その雛は出てくるではないか。目をくらませる光りはその後で始末しよう。雛のように草むらを逃げ回るようになるだろう。戻ってフンババを殺せ。その後で彼の手下をを殺せ。」友の言葉を聞いたギルガメシュは、その手に斧を取り腰帯から剣を抜いた。ギルガメシュはフンババの首筋を目がけて斬りつけた。彼の友エンキドゥは心臓を斬りつけた。三度目の攻撃でにフンババは遂に打ち倒された。手下たちは大混乱し、静まりかえってしまった。森の番人フンババは地面にに打ち倒された。2ベールに渡って香伯の木のざわめきが聞こえた。彼と共にエンキドゥはフンババを打ち倒した。森は静まりかえった。エンキドゥは森のならず者を打ち倒した。かつては彼の叫びでサリアとレバノンの山も震えた。だが今は山も静まりかえった。全ての山並みも今は静まりかえった。彼は香伯の森のならず者を打ち倒したのだ。倒れた者たちを始末して、彼は七人を打ち倒した。彼の網は2ビルトゥの重さで、剣は6ビルトゥもあった。つまり彼は8ビルトゥの重さの荷物を腰帯に携えていた。撃破したフンババの内臓を肺まで取り除いた。彼はフンババの頭を掴み、金桶に押し込めた。彼はアヌンナキの秘密の住まいを開いた。ギルガメシュは木を倒し、エンキドゥは根を掘った。エンキドゥはギルガメシュに言った。「ギルガメシュよ、私たちは高くそびえる香伯の木を切り倒した。その木で扉を作ろう。高さは6ニンダ、幅は2ニンダ、厚さは1アマントゥで、戸柱、また下の柱軸と上の柱軸は一本柱で作ろう。そしてユーフラテス川がそれをニップルに運ぶように流すのだ。」彼らは筏を組み、ニップルに向けて流した。エンキドゥはそれに乗り、ギルガメシュはフンババの頭を運んだ。
 「三つ縒りの綱は切れない」は毛利元就の「三本の矢」のオリエント版ですね。即ち、毛利元就は息子である、隆元・元晴・隆景の三人兄弟に矢を一本ずつ折らせてみたが、当然矢は簡単に折れた、次に三本の矢を束ねて折らせるとなかなか折れなかった元就はこうして三人が協力すれば弱い者でも強い敵に対抗できると遺言した伝承です。また、エンリルは、シュメル・アッカド神話の中では最高神として振る舞う。天空神アン、水の神エンキと並ぶ非常に古い神さまで、古代メソポタミアの世界では広く崇拝された。エンリルが最高神として崇拝される以前の時代には、天空神であるアンが最高神として神々の上に君臨していたことがさまざまな資料から分かっている。どのようにしてエンリルがアンから神々の王の座を奪ったのか、詳細な記録は伝わっていないが、シュメル神話には天地の分離を説明する神話が残されている。その中で、エンリルがアンから地上を奪ったように解釈できる神話がある。太古には天空の神アンと大地の女神キは分離していなかったという。しかし、彼らは交わって、風の神エンリルを産んだ。そして、このエンリルによって天地は分離されたという。詳しくは語られないが、アンは天を運び去り、エンリルは大地の女神キ(蛇神)キと交わって、地上の支配者になったという。この出来事によって、地上の支配権がアンからエンリルに移行したことが説明されている。この神話の中でのエンリルの存在は、天と地の間にある大気である。

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最終更新日  2013年01月20日 07時00分58秒
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