Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年05月21日
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カテゴリ: 夢有無有
「時間」を紐解く(65)私見-時間観(十一)ゼノンの飛ぶ矢の矛盾の1
 パルメニデスが開いたといわれるエレア派という学派に属し、パルメニデスの学説を有名なパラドックスを用いて補強しようとしたのがパルメニデスの養子で前五世紀古代ギリシアの哲学の天才と言われるゼノンです。アリストテレスはゼノンをその独特の論法ゆえに「弁証法の祖」と位置づけています。ゼノンといえばパラドックス即ち、証明されるはずのない矛盾命題が、妥当な推論によって、あるいは少なくとも一見妥当な推論で有名です。そのゼノンが提供したパラドックスのうちは「飛ぶ矢」にあっては「運動」を否定して、「不動」を真とします。其の中の「飛ぶ矢」のパラドックスは「時間」の解釈が重要な鍵となります。先ずその定義されているところのものは、1;どんなものも、ある瞬間に、ある一つの場所を占める場合、静止している。此の第一定義では「どんなものも」と言って、空間を「飛ぶ矢」、即ち空間の中を弧を描いて飛ぶ運動体を、人間が持続と観想する直線的時間線に置き換えていることの矛盾です。空間を飛ぶ運動体は時間の中を動いている訳ではありません。成程、時間は無限に切り詰めていけば限界としての「瞬間」を観想することが出来得るでしょうが、運動そのものは無限に切り刻んでも静止した運動などには成り得ずあり得ません。此の第一定義の矛盾は、ゼノンが空間を飛ぶ矢に、人間の表象する直線的な時間線を持ち込んだことにあります。限界としての「瞬間」言い換えれば「点」を幾ら集めても線にはなりませんが、運動は幾ら刻んでも「点」にはなりません。「点」なる運動体はもはや運動体とは云えず静態の個物でしょう。

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最終更新日  2013年05月21日 06時11分11秒
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