Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年05月01日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」啓蒙期に見る理神論(百十二)
 啓蒙期に見る唯物論者エルバンシスとドルバックとの同時代では後世に誉高き啓蒙思想家ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau/1712年-1778年)をここで取り上げないにはいきません。彼の名声を高めた彼は唯物論者からみれば、、絶対主義的な封建体制を攻撃し、私有財産制度を不平等の源泉であるとするもプチブロジョアジーの代表と見做されています。現代にいういわゆるプチブロとはマルクス主観からみて支配階級にも肉体的労働者階級にも属さない、僅かな生産手段を私有する者を指し、自作農や商店主の他、知識を切り売りする弁護士や医師などの専門家、才能を切り売りする芸術家や俳優等を「小市民」と呼称したものです。其の思想傾向もマルクス主観からみれば「日和見主義」と見做され侮蔑の意をもたされた差別用語ですから私有財産制度を不平等の源泉であるとするルソーの其の洞察は受け入れても其の深い思考を全面的には賛同していませんでした。さて「思考と直覚」的に注視したいのが彼のアリストテレス以来の「霊魂観」ですが、彼の著「エミール」のなかで「サヴォワ助任司祭の告白」の発言を借りて、人格神を否定し、理神論を説いています。理神論とは神が物理法則のみを作って、この自然は神の手が加わっていない状態で、ルソーは「万物に秩序を与えてくれる存在者云々を神と呼ぶ」としています。此れにはジョン・ロックの影響及び交遊があったヴォルテールのあり、キリスト教の布教に懐疑的な見方をしています。其れ故ルソーは観念を一般化して、最初の原因にさかのぼることかできるようになり、存在するものの体系ぜんたいを唯一の観念にまとめて、結局のところもっと大きな抽象である「存在」という言葉に「神」の語を用います。此の存在は一種の「ルール」でありアニミズム(animism)生物・無機物を問わず全てのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方から始まり、しだいに観念を一般化して、最初の原因に遡及すれば、大きな抽象である「存在」即ち世界の設計図を描く以前のルール即ちエキスに辿る、それ故に「神」とは「源流」であっても世界創造には意思的には関与しないものとします。例えば人間の愛は人間が存在のなかから育んできたものであり「存在」から人間に愛を注ぐなどはありえないこと、ただ人間が神の様態の延長としての其の喜びに包まれると考察していると解釈します。ルソーの霊魂観はアリストテレスのみならずシッダルタの霊魂観にも一脈通じます。

Rousseau1
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最終更新日  2015年05月01日 06時59分38秒
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