Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年05月11日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」青年ヘーゲル派シュトラウス(百二十三)
 青年ヘーゲル派のヘーゲル批判の先鋒はダーフィト・フリードリヒ・シュトラウス(David Friedrich Strauß/1807年-1874年)の。汎神論的な見地からの聖書批判を試みた主著「イエスの生涯」は、当時の神学者を震撼させたほか、ヘーゲル学派の分裂や現代の神学のあり方等多方面に影響を及ぼします。幼少時から神学に親しみフリードリッヒ・シュライエルマッハーの哲学に惹かれ、1830年には聖職者のアシスタントになり、ついでマウルブロンの中等教育機関でヘブライ語とラテン語・歴史の教職の資格を得、更には翌年には、師ともいえるシュライエルマッハーとヘーゲル哲学を聞くためにベルリンへ到着した時には、ヘーゲル本人が死去したため。1811年にベルリン大学教授、初代神学部長に就任したシュライエルマッハーの哲学を聴講することとなります。そして若干とは言えないにしても27歳にして、センセーションを起こした大著「イエスの生涯」を著します。神学者はいわばユダの裏切りのような、我々にとって一番有害な本だという酷評するように、シュトラウスはこの著でキリスト教的な歴史主義を批判し、ヘーゲルの歴史哲学を発展させ、更には福音書の中における奇跡を否定し、これを「神話」として捉えて虚妄であるとしてその史実性を否定します。またキリストは「イエスという個人」によってではなく、人類全体によって実現することによって、真のキリスト教のあり方を理解できると説いています。その後、この著に対する批判を応えるためにいくつかの答弁書を出し、神学者たちの不満を一応は抑えたかに見えたのですが、2年後の「キリスト教の教説」を記した後、20年間の神学の論壇からは離れる憂き目に合います。「イエスの生涯」に対する批判のため、生涯において大学の教職に就くことはできず、著述家として過ごすに留まったのは教会権威が未だ劣らずということでしょう。後年は無神論者とまでは至らないまでも、進化論に立脚した汎神論的な思想を展開し、実存主義の哲学にも間接的に影響を与えニーチェやシュヴァイツァーの思想に其の影響が見られます。自由主義神学のリベラル派の祖とされ、「近代神学の父」とも評されが、またロマン主義の神学者としても著名です。自著「宗教論」においての宗教の本質は知識や行為ではなく、「直観と感情」であるとした。感情を中核にした信仰概念の把握をとくとともに、近代聖書解釈学を代表する人物です。「思考と直覚」的には参考にはなるものの「感情」を宗教の本質とするのはいただけません。根本的に宗教は人間感情とは一線を置く思考だと捉えるからです。「理法は神から始まり、宗教は人間から始まる」のが真理であり真相だということです。

David-Friedrich-Strauss1
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最終更新日  2015年05月11日 07時40分45秒
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