Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年07月17日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/ソクラテス-16(百八十六)
 古今東西、自己の主張を正しいと見せかけるデマゴーグの横行と、目先の利益に惑わされて右に左に動揺し、果て政治上無定見となるのは何もアテナイに限ったことではなく、現代においても枚挙(まいきょ)に遑(いとま)がないことではあるのですが、アテナイの都市国家いおいて、人間行動の素因を探求するソクラテスは其の現状を憂い、神託を頼み、自己の使命に目覚め且つ認識し、其の当時まではなかったとも言える彼独自の行動様式である問答法を生み出し、とはいえ、東亜細亜では当然のように行われていた様式なのですが、彼の特異なのは街頭に出て誰かれ構わず質問し意見を吹っ掛け、其の問答を通して、今更教えられなくても解り切っていると自負する正義や勇気及び節度や敬虔、所謂、「徳」の根拠を問うことにあります。例えば勇気あることを問い、勇気ある実例をあげさしめ、其の根拠たる普遍的本質を問います。其の問い詰めは正義や勇気及び節度や敬虔等々の根本原理を霊魂の善良さに求めています。この様にソクラテスは、諸徳の根本原理として魂の善良さを信じ、此れを「自分自身を気遣うこと」と定義しています。ソクラテスがアテナイ市民につねに訴えていたことは,この魂の気遣いということであり、彼にとって魂とは各人の「自己自身」であって,「生きること」をその固有のはたらきとするものであり、魂を気遣うとは,「生きること」を其の自らの人生の固有の働とする魂の「徳」を気遣うことで、「徳」(アレテー)とは各々の者が夫々その固有の働きをよく果たす卓越さである。其れ故、自ずと魂を気遣うということは,自己の内精神に眠る魂がその固有の働きである「生きること」を気遣うこと、つまり「よりよく生きるよう」に努めることであると説いています。其の霊魂観は自然哲学的にも絶対意識への門口を開きます。

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最終更新日  2015年07月17日 07時32分19秒
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