「思考と直覚」人間の霊魂を思考/ルネ・デカルト-2(二百八十七) 近世哲学にラテン語でRenatus Des Cartesと書かれ、単にCartesと呼称され彼を信奉する学派、デカルト学派をCartesianと名付けられる程にルネ・デカルトは近世哲学に影響力を与えます。デカルトといえば、誰もが「我思う故に我あり(Cogito ergo sum)」を一度は耳にしたに違いない程の懐疑論、世界そのもの内外を問わず其の存在を疑い、自己の身体を形成する肉体さえも其の存在の真偽に懐疑し、行き着く思考の果てに、其のことを疑う我の意識だけは疑う余地はなく結論、其のことから、「神は死んだ」で有名な虚無主義ニーチェ的な人物を想定すると彼の人物像は理解出来ません。彼は同時代に生きるガリレオ・ガリレイを支持していたことでも知られるが、其のことを明らさまに露骨にさせる程の闘士を現れ出ない、明らかにガリレオ・ガリレイのように圧迫を招くことを注意深く避ける巧妙さも持っていたと想われます。彼は表面には激しさを決して表せない静かな闘士、彼自らの著書「思考手記」を見る通りは社会適応を基本的には重要視し、自らの思考を剥き出しにして戦う闘士ではなく、彼自身の言葉「仮面を付けて登場する」闘士です。