「思考と直覚」人間の霊魂を思考/ヘーゲル-32(四百三十一) ヘーゲルの説く神とは、「精神哲学」の最後の部である第三部を読み取れば、神とは所謂「姿形(しけい)・形相」的な世界存在としてあるのではなく、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)自身によって提唱された言葉であり、自己自身の外に根拠をもたぬ精神の本質が主観的・客観的段階を経て十全に展開され自覚に至ったもの。芸術・宗教・哲学に表証されるものであり、「絶対精神」と解きます。更に、 ヘーゲルは「神」其のものが顕われるのが宗教ではなく哲学だということです。詰まるところ、彼ヘーゲルは、「神」をアリストテレス同様「思考の思考」の究極の根源として、尽きぬ理性の最高峰であり「理法」と捉えていることになります。従って、理性の最高峰であり「理法」を把握出来得るのは「概念」を掌握する哲学だということになります。此の論法は、一面において、近代から現代に繋がる合理主義である「理神論」とも合致します。此のことが「神」の宗教の対象としての神秘性を帯びた「神存在」を否定する方向に動くのは致し方ないことだし、将又、止むを得ない思考なのです。 cap-hiroのプロフィール 哲学・思想 ブログランキングへ