「思考と直覚」人間の霊魂を思考/スピノザ23 心理学、英語ではPsychologyとは、特殊な場合を除き人間が抱く(いだく)心の内域或いは精神と其の行動の学問であり、科学的な手法によって研究されるのを原則としています。心或いは精神と其の行動のアプローチとしては、行動主義のように行動や認知を客観的に観察しようとするものと、一方では、主観的で内面的な経験を理論的な基礎におくものとに大別されています。此の範疇に在るスピノザの「思惟と延長」を同一の実体(神)の二つの表現に過ぎないと観相する一元論の立場を、精神物理学に巧みに応用したのが感覚に関する精神物理学の基本法則確立したフェヒナ-です。グスタフ・テオドール・フェヒナー(Gustav Theodor Fechner/1801年-1887年)は、ドイツの物理学者であり哲学者。1834年からライプツィヒ大学で物理学の教授を務めたフェヒナーは、スピノザの思想を心理学の領域に移して、汎心論の立場から平行論を唱え、精神物理学という学問を創始し、実験心理学(experimental psychology)の成立に大きな影響を与え 後(のち)に実験心理学の父と称されるヴィルヘルム・マクシミリアン・ヴント(Wilhelm Maximilian Wundt/1832年1-920年)を世に出します。フェヒナーの哲学思想は、精神と物質は一であり、宇宙亦は世界は一つの面から見れば意識、一つの面から見れば物質であるという面を見せる。彼は宇宙を意識的存在と見ることを「昼の見方」、無生物として見ることを「夜の見方」と呼び、夜の見方の眠りに落ちた人々を昼の見方に目覚めさせることを目指した。彼の哲学の反響は小さかったが、その哲学に基づいて構想された、身体と精神(物的エネルギーと心的強度)の関係を研究する精神物理学は大きな反響を呼びます。仮に大宇宙が意識存在だとすると其れを捉え得る「人間の精神意識」は絶対意識を伴い例え肉体の滅びがあろうと、「霊魂」と呼ばれしものとして不滅のものとなります。 哲学・思想 ブログランキングへ