「霊魂論」神秘学3 シュタイナーは実業学校出身であり、その卒業だけでは大学入学資格がなかったため、奨学金を得て高専に進むことに。入学までの夏休みには知識を基礎づける知の形而上学であり、真の哲学とされ、一般的には知識およびその体系としての個別的学問の前提及び基礎と方法を対象とする学問であり、方法論と等しいものと考えられているフィヒテの知識学に没頭、ウィーン工業高等専門学校(現ウィーン工科大学/Vienna University of Technology)の実業学校教職コースに入学し、主に数学、生物学、化学、とりわけ物理学をも学修しています。更には、ウィーン大学などにて聴講生として講義を聞くこと度々(たびたび)でした。事物の根本をすべて物質に還元して説明する自然科学と自身の霊的経験とのギャップに悩むこと屡々(しばしば)あったことは此の時期です。彼が21歳のおり家族とともに転居した時期、多分に彼に或る意味では隠された影響を与えたとされる薬草収集人コグーツキの紹介で、シュタイナー自身が霊的な教師と呼ぶ導師(マイスター)に出会うことになります。その無名の男から人生についてのアドバイスをいくつか受けたという薬草収集人フェーリクス・コグーツキと知遇、後に神秘学トルマウなる人物の自宅を度々訪問するようになり、彼を通じて、人類の歴史の中で密かに霊的な叡智が受け継がれてきたことを知り、これまで人に話してこなかった自分の霊的な経験を語るようになります。