「霊魂論」神秘学4 ルドルフ・シュタイナーが22歳の時には、ドイツ文学史の教授カール・ユリウス・シュレーア(1825年-1900年)の紹介で、無名の学生であった22歳のシュタイナーの才能に注目したのが当時の著名であった出版家ヨーゼフ・キルシュナー(1853年-1902年)です。彼はゲーテの自然科学に関する著作を校訂して序文を書く仕事を依頼するします。「ゲーテの自然科学論文集」は翌1884年に第1巻が上梓され、14年後の1897年にようやく全5巻が完成しています。此の頃のシュタイナーは、「原子論的概念に対する唯一可能な批判」と題する論文をフリードリヒ・テオドール・フィッシャーに送る様に物理科学にも堪能な面を見せています。興味深いのは音楽特にリヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner/「楽劇王」)に対して非常な難色を示すようになり、決定的な反ワーグナー論を主張しています。後には「音楽で霊的秘儀を解釈しようとしているリヒャルト・ワーグナーを研究しなければなりません」と語っている程にです。然し乍ら、彼が講義で影響を受けたであろう人物はイツ文学のカール・ユリウス・シュレーアーですが、彼ルドルフ・シュタイナーの精神の内奥に影響を与えたのは「ヘルバルト」哲学を講じたロベルト・ツィンマーマンでしょう。