Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2018年11月24日
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カテゴリ: 夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解31
 スピノザの{神学・政治論」は執筆中の「エティカ」を中断して着手され1670年出版され、オランダ国内で「キリスト教綱要」をはじめとして、宗教改革運動に多大な貢献をなす。正統カルバン派の力が強大になるなか、宗教的寛容と自由統治の共和派が圧力を受けるようになった情勢のなかで共和派に理論的支持を与えるために書かれた政治色の強いものであり。旧約聖書に基づく政治論、取り分け全20章の前半部、特に7-10章では、旧約聖書の成立年代や作者について史的批判を加えて近代聖書学に礎石をおいた記述をしています。著者スピノザは思想と発言の自由を守るために、無神論者という非難を退け、聖書は不寛容を教えているのではないとして、此の立場を尊重することが思想・発言の自由を守ることと一致すると言明しています。本書は、教会に対する国家の優位を前提にして、思想・言論の自由の確立を目ざした徹底した聖書批判を展開します。其の論法は聖書を一個の史論として扱い、自然研究と同様に、外生活には囚われない精神、詰まりは理性による解釈すら排して、聖書を聖書然としたものから解放して解釈しようとするものでした。預言や預言者選民・神の法・奇蹟(きせき)等々聖書全般に対して検討を加え、従来の諸説を偏見ときめつける革命的な内容であったために、著者名を隠匿し、出版地・発行人を偽って公刊せざるを得なかった程に慎重に振る舞ったにしては、人々は容易に真の著者を探り当てて糾弾し、1672年には権威は本書を禁書に指定します。スピノザは「無神論者」と非難され続け、無神論者の汚名の除去という実践上の意図は、もののみごとに挫折(ざせつ)しますが、聖書批判の方法論としては、後世から現代を通じて一般には受け入れられています。なお、本書の政治論は「国家論」を敷衍(ふえん)するものと位置づけられていました。スピノザ本来の哲学とは相容れない面も見られ「霊魂論」には参考にはなるも、一部肯んぜられない面もあります。



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最終更新日  2018年11月24日 06時04分22秒
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