「霊魂論」エチカ詳解164 「人は何処からきてどこへ行くのか」、「人は何のために産まれてくるのか」の疑問に回答を与えんとする心霊主義は、人間の「死後存続」を信じ・実相する思想であることであり体験を前面に押し出します。心霊主義は人間の「死後存続」を信じる思想でり、神秘体験が最も重要性を帯びます。心霊主義の理論のベースには、17世紀末の哲学者ゴットフリート・ライプニッツ(Gottfried Wilhelm Leibniz/1646年-1716年)ルネ・デカルトやバールーフ・デ・スピノザなどとともに近世の大陸合理主義を代表する哲学者の死後存続についてひとつの完璧な教理を基底にた「モナド(monad/単子)論」を唱えます。ライプニッツは、宇宙は「不滅の心霊的原子である霊魂」、彼によれば「モナド」即ち無数の単子から成り立っており、それぞれのモナドの完全さの程度は異なり、より完全な状態に向かって発展しようとする傾向を持っていると思考します。生物のような複合体はモナドの集合体であり、モナドのなかでも霊魂である主要モナドの支配を受けている。そして、ある状態から他の状態への「飛躍」は自然的ではなく、ある種の力を帯びた生と死を連続したものだと考えます。また、霊魂は神の似姿であり、人間の霊魂は他の星でより完全な意識を持って存続すると信じられるとします。然し此処には完全体はない。ただし、宇宙および神は無限であるから、人間の認識(意識)としての霊魂が完成することはない。そして此のことから導かれる幸福とは、完全体でないが故に、其処に新しい喜びと新しい完全に向かう「絶えざる進歩」を見付けることの中にあると考えたのです。