時間の陥穽142 ロドス出身のアンドロニコス(Andronicus of Rhodes)、リュケイオンの11代目学頭がアリストテレスの著作論文を今日のような形で整理し注釈を施しました。アリストテレスの「第一哲学」が「meta-physics/和名で形而上学」と呼ばれるようになったのも、彼がその関連著作群をまとめて「physics」/自然学」の後ろに配置したことに由来するのですが、宗教史における釈迦やナザレのイエス、儒教における孔子、哲学におけるソクラテスよりは口述筆記でない部分、アリストテレスの思想に私考の入る余地は少なく信頼がアリストテレスの思想を正鵠を射ている可能性があります。其の編纂されたアリストテレスの著作集のなかには、先ず、「カテゴリー論/範疇論」・「命題論/解釈論」・「分析論前書」・「分析論後書」・「トピカ」・「詭弁論駁論」といった六篇の論理学関係の著作が収められ、此等の著作群は、6世紀ごろには汎ゆる学問の「道具」という意味をこめて『オルガノン』と総称されました。続いて収められている「自然学」「天界について」「生成と消滅について」「霊魂論」「動物誌」「動物部分論」「形而上学」「ニコマコス倫理学」「政治学」「弁論術」「詩学」などの論文で、タイトルを見るだけでも、アリストテレスが、いかに現代で言うところの人文科学、社会科学、自然科学のすべてに精通していたということがわかるのですが、此の恩師を家庭教師として薫陶を受けたであろうの英傑アレクサンダー大王への影響も興味津々です。