時間の陥穽263 観測天文物理科学のIT技術の導入による飛躍的発展に伴い、現代に生きる人類には過去の宇宙理論の見直しが必然となりました。ここに物理学近代化の20世紀から宇宙の見方の変遷も流れを辿れば、時空、取り分け「時間」の捉え方また其の「流れ」の存否が観想できるかも知れません。20世紀の物理科学では宇宙を不変、即ち、静止宇宙と捉えるのが常態でした。1917年にはドイツの物理学にユダヤ系民族の英才が続出し、なかでもアインシュタインが一般相対性理論で静止宇宙を前提に宇宙の記述を試みますが、静止宇宙とはならなかったため、静止宇宙になるように、ごり押しとも云い得る万有斥力なるもの「宇宙項」を導入し辻褄を合わせたのですが、其の後に彼自身が其の論を否定します。然し乍ら、此の論は観測天文学の飛躍的発展に伴い形を変えた理論に応用されています。1922年には当時のソ連の物理学者アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・フリードマン(英: Alexander Alexandrovich Friedmann/1888年-1925年)はソ連の宇宙物理学者、数学者、気象学者。が、静止宇宙という前提を捨て一般相対性理論のアインシュタイン方程式を解いたフリードマン方程式を発表。この式からは、宇宙は膨張し続けるか、膨張後に収縮するという二通りの宇宙モデルが導かれ検討されていました。