Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年06月04日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-69
 属性(attribute, property)とは、一般にあるものに共通して備わっているとされる性質や特徴のことで、例えば物体の色や形、人の能力、素性、社会的関係などである。属性は、多くの分野で使用されますが、特に 哲学では、事物が本来具有する根本的性質。それなしには実体が考えられないような本質的な性質を指すとされます。偶然的な性質とは区別され、物がそれなしには考えられないような本質的な性質。例えばデカルトでは、精神の属性は思惟、物体の属性は延長を指し示します。量子重力理論に当て込めば量子其々の波の特性から波及する各種のモノの特性を顕すものと捉えることも可能でしょう。此の場合は素粒子レベルの各特性を意味します。
 定理一〇 実体の各属性はそれ自身によって考えられなければならぬ。
 証明 なぜなら、属性とは知性が実体についてその本質を構成していると知覚するものである(定義四 異なる二つあるいは多数の物は実体の属性の相違によってか、そうでなければその変状の相違によってたがいに区別される。)により。したがってそれは(定義三 実体とは、それ自身のうちに在りかつそれ自身によって考えられるもの、言いかえればその概念を形成するものに他のものの概念を必要としないもの、と解する。)により、それ自身によって考えられなければならぬ。Q・E・D・=此れが証明されるべきことだった。とします。
 備考 これから分かるのは、たとえ二つの属性が実在的(realistic)に区別されて考えられても、言いかえれば一が他の助けを借りずに考えられても、我々はそのゆえにその両属性が二つの実有あるいは二つの異なる実体を構成するとは結論しえないことである。事実その属性のおのおのがそれ自身によって考えられるというのは実体の本性なのである。なぜなら、実体の有するすべての属性は常に同時に実体の中に存し、かつ一が他から産出されえず、おのおのは実体の実在性あるいは有を表現するからである。ゆえに一実体に多数の属性を帰することは少しも不条理でない。それどころか、おのおのの実有がある属性のもとで考えられなければならぬこと、そしてそれはより多くの実在性あるいは有をもつに従って必然性(すなわち永遠性)と無限性とを表現するそれだけ多くの属性をもつこと、そうしたことほど自然において明瞭なことはないのである。したがってまた、絶対に無限な実有を、おのおのが永遠・無限な一定の本質を表現する無限に多くの属性から成っている実有(我々が定義六 神とは、絶対に無限なる実有、言いかえればおのおのが永遠・無限の本質を表現する無限に多くの属性から成っている実体、と解するで述べたように)と定義しなければならぬことほど明瞭なこともないのである。
 だが今もしある人が、ではいかなる標識によって我々は諸実体の相違を識別しうるかと問うならば、その人は次の諸定理を読むがよい。その諸定理によって、自然のうちにはただ一つの実体しか存在しないこと、またその実体は絶対に無限なものであること、したがってそうした標識を求めることは無用であることが判明するであろう。
 此の項は、何やらスピノザが大乗仏教にも知悉していたことが伺われます。また、大乗哲学の「空」なるものが宇宙を充たしていたならば、量子重力理論の「波」をも連想されます。人間の直感知「正覚」とは世界の情報の「波」を捉えた精神の深奥の受諾意識なのかも知れません。



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最終更新日  2021年06月04日 06時04分02秒
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