Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年07月01日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-94
 仮に、宇宙が我々人間が存している唯一の世界であるならば、此の宇宙の実態は、スピノザの云う「実体」の反映、実体の様体の延長と属性が我々人間が物理科学や精神科学を通して観念できるものとなります。何しろ、スピノザの云う「実体としての神」は「有(常有)」であって世界に在する「モノ」として表現出来るしろものではるありません。其れ故に、宇宙=世界=実体とは成りません。スピノザの云う「実体としての神」は、物理科学的には宇宙とその世界の基盤にして、精神科学的には思惟の根本だと云えます。仮に、量子重力論の宇宙を充たすもの無限小のものが情報の波としてあるならば、此れを踏まえて情報科学的に分析すれば、実体の解析に一歩近づくかも知れません。
 定理一五 すべて在るものは神のうちに在る、そして神なしには何物も在りえずまた考えられえない。
 証明 神のほかにはいかなる実体も存せずまた考えられえない(定理一四 神のほかにはいかなる実体も存しえずまた考えられえない。により)により。言いかえれば(定義三 実体とは、それ自身のうちに在りかつそれ自身によって考えられるもの、言いかえればその概念を形成するものに他のものの概念を必要としないものと解する。)により、神のほかにはそれ自身のうちに在りかつそれ自身によって考えられる物は何もない。一方、様態は(定義五 様態とは、実体の変状、すなわち他のもののうちに在りかつ他のものによって考えられるものと解する。)により、実体なしには在り得ず、且つ亦、考えられ得ない。詰まり、様態は神の本性のうちにのみ在り得るし、且つ、これによってのみ考えられうる。ところが実体と様態のほかには何物も存しない(公理一 自己原因とは、その本質が存在を含むもの、あるいはその本性が存在するとしか考えられえないものと解する)により。ゆえに何物も神なしには在りえずまた考えられえない。Q・E・D・=此れが証明されるべきことだった。
 此処で重要なのは「何物も神なしには在りえずまた考えられえない。」の語句です。並行宇宙説、多極宇宙論は認めるにしても、宇宙の生成消滅論は神としての「実体」の消滅を予感させ、ニーチェの「神は死んだ」の語句を思い出させて無限の虚無の恐怖を抱かせます。スピノザは神の実体の本性を如何様に捉えているのでしょう。



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最終更新日  2021年07月01日 10時53分30秒
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