Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年11月05日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-220
 定理一三 人間精神を構成する観念の対象は身体である、あるいは現実に存在するある延長の様態であるの、系から備考を経て唐突な面が歪めない「物体の運動および静止」を俎上にあげます。此れは憶測するに身体論の射程を明らかにすることを目的とし、スピノザが単に運動と静止のみによって区別される物体についてのみ語っているのではなく、デカルトの「哲学の原理」において延長様態の例とし「あらゆる形状(figurae omnes)、諸部分の位置(situs partium)、それらの運動(ipsarum motus)」を挙げていることから見てスピノザが「実体」および「様態」という概念に関するデカルトのこのような用語法を熟知していたことに疑いは無い。にもかかわらずスピノザは,敢えて「物体=延長様態」という等式を設定しているのです。此れには二つの解釈が可能でしょう。一方は,「延長様態の基体化」、即ち、スピノザは本来的に物理的状態を意味する「延長様態」という概念を、物理的基体を意味するために用いているという解釈です。他方は「物体の状態化」、即ち、スピノザは本来は物理的基体を意味する「物体」という概念を物理的状態を意味するために用いているという解釈です。
 私は、以下において「物体の状態化」解釈を正当化する。
 証明 物体は、運動および静止に関して相互に区別される(補助定理一 物体は運動および静止、迅速および遅緩に関して相互に区別され、実体に関しては区別されない。)により個物である(この部の定義一 物体とは、神が延長した物と見られる限りにおいて神の本質をある一定の仕方で表現することと解する。)により、したがって(第一部定理二八 あらゆる個物、すなわち有限で定まった存在を有するおのおのの物は、同様に有限で定まった存在を有する他の原因から存在または作用に決定されるのでなくては存在することも作用に決定されることもできない。そしてこの原因たるものもまた、同様に有限で定まった存在を有する他の原因から存在または作用に決定されるのでなくては存在することも作用に決定されることもできない。このようにして無限に進む。)により、各々(おのおの)の物体は必然的に他の個物から、すなわち同様に運動もしくは静止している他の物体から運動あるいは静止に決定されなければならなかった。ところがこの後者もまた他の物体から運動あるいは静止に決定されなかったならば運動あるいは静止することができなかった。そしてこのものも亦更に、同じ理由により他の物体から決定され、このようにして無限に進む。Q・E・D・此れが証明スべきことであった。
 以上を亜細亜哲学の西洋社会思想の双璧とも呼べる大乗哲学説くところの空観から読み解けば、龍樹の「中論」の西洋的解釈ともとれます。認識哲学のスピノザと一切の実在論を否定し、すべてのものは真実には存在せず、単に言葉によって設定されたのみのものであると説う見地から紐解けば、勘ぐれば重なる意味合いが見て取れます。



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最終更新日  2021年11月05日 06時10分05秒
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