神の存否-231 スピノザ(Baruch De Spinoza/1632ー 1677)に17世紀の同系列にして論敵とも云えるドイツの哲学者にして数学者、自然科学者のライプニッツ(Gottfried Wilhelm Leibniz/1646ー1716)が実体概念の形而上学説モナドを唱えます。ライプニッツは幾何学的数学の演繹法を以って世界を在らしめるものを解き明かそうとするスピノザ哲学に対する批判を背景にしながら、スピノザ哲学の意義をある意味で照らし出すと共に自己の世界概念を顕します。ライプニッツ自身によるスピノザ哲学の評価という優れたコメンタリーの検討はスピノザ哲学をより鮮明にします。ライプニッツによるスピノザ批判に対する、あり得べきスピノザの反論を予想、検討しつつスピノザ対ライプニッツ間の体系的な比較研究は有意義でしょう。具体的には、神概念の肯定性、無限な属性によって構成される絶対的に無限な存在のスピノザ。定義によって事象的に構成される存在のライプニッツ。精神的自由に関しての具体性個体の自発性及び様態における個体に関してのスピノザの自論。モナドとしての個体のライプニッツ。スピノザの原因概念が形相因と作用因との統合の意味を有すること。以上がスピノザ解釈に関する新たな論点として浮上し、これに関するライプニッツの議論との突き合わせの必要と力の哲学としてのスピノザ哲学とライプニッツ哲学との体系的な思考の比較研究の重要性が現代物理学の解明にも役立つことが改めて期待されます。