Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年02月14日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-321
 スピノザの哲学が民族的救済並びに宗教的しがらみからの同胞への救済を目していたであろうことは疑いを得ません。;記
 定理二三 自分の憎むものが悲しみに刺激されることを表象する人は喜びを感ずるであろう。 これに反して自分の憎むものが喜びに刺激されることを表象すれば悲しみを感ずるであろう。そしてこの両感情は、その反対の感情が自分の憎むものにおいてより大でありあるいはより小であるのに応じて、より大であり、あるいはより小であるであろう。
 証明 憎まれたものは悲しみに刺激される限りにおいて破壊される、しかもより大なる悲しみに刺激されるに従ってそれだけ多く破壊される(この部第三部の定理一一の備考 そこで我々は、精神がもろもろの大なる変化を受けて時にはより大なる完全性へ、また時にはより小なる完全性へ移行しうることが分かる。この受動が我々に喜びおよび悲しみの感情を説明してくれる。こうして私は以下において喜びを精神がより大なる完全性へ移行する受動と解し、これに反して悲しみを精神がより小なる完全性へ移行する受動と解する。さらに私は精神と身体とに同時に関係する喜びの感情を快感あるいは快活と呼び、これに反して同様な関係における悲しみの感情を苦痛あるいは憂鬱と呼ぶ。しかし注意しなければならないのは、快感および苦痛ということが人間について言われるのは、その人間のある部分が他の部分より多く刺激されている場合であり、これに反して快活および憂鬱ということが言われるのは、その人間のすべての部分が一様に刺激されている場合であるということである。により)。ゆえに(この部の定理二〇により)自分の憎むものが悲しみに刺激されることを表象する人は反対に喜びに刺激されるであろう、しかも憎まれたものがより大なる悲しみに刺激されたことを表象するに従ってそれだけ大なる喜びに刺激されるであろう。これが第一の点であった。次に喜びは喜ぶものの存在を定立する(同じく上記に述べた、この部の第三部定理一一の備考により)、しかもその喜びがより大であると考えられるに従ってそれだけ多く定立する。もし自分の憎むものが喜びに刺激されることをある人が表象するなら、この表象は(この部第三部の定理一三 精神は身体の活動能力を減少しあるいは阻害するものを表象する場合、そうした物の存在を排除する事物をできるだけ想起しようと努める。により)その人良身の努力を阻害するであろう、言いかえれば(上記に述べた、この部第三部の定理一一の備考により)憎む人は悲しみに刺激されるであろう、云々。Q・E・D・此れが証明すべきことであった。
 備考 この亊次第はあまり基礎の固いものでなく、また心情の葛藤を伴わないわけにはいかない。 なぜなら(まもなくこの部第三部の定理二七 我々と同類のものでかつそれにたいして我々が何の感情もいだいていないものがある感情に刺激されるのを我々が表象するなら、我々はそのことだけによって、類似した感情に刺激される。で証明するだろうように)、人は自分と同類のものが悲しみの感情に刺激されることを表象する限り、悲しまざるをえないからである。また反対に自分と同類のものが喜びに刺激されることを表象すれば、喜ばざるをえない。しかしここで我々は、人があるものを憎んでいる場合のみを念頭に置いて言っているのである。
 以上の文面を慮ってみれば、人種的偏見・民族的差別・宗教的嫌悪・偏見及び虐待の其れとは関わらなかった民族はいざ知らず、宗教のみならず、人種的偏見からの二重の迫害を受けた民族としてのスピノザは自らの体験に照らしても魂の叫びであったでしょう。



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最終更新日  2022年02月14日 06時05分34秒
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