Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年02月24日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-330
 人間の精神感情は、世情に影響されこそすれ、あくまでも自己判断に基づく。其れ故に、真なる正義や悪徳に神の天秤が仂くとは言い難い。:記
 定理三〇 もしある人が他の人々を喜びに刺激すると表象するある事をしたならば、その人は喜びに刺激されかつそれとともに自分自身をその喜びの原因として意識するであろう、すなわち自分自身喜びをもって観想するであろう。これに反してもし他の人々を悲しみに刺激すると表象するある事をなしたならば、その人は反対に自分自身を悲しみをもって観想するであろう。
 証明 自分が他の人々を喜びあるいは悲しみに刺激すると表象する人は、そのことだけによって(この部第三部の定理二七定理二七 我々と同類のものでかつそれにたいして我々が何の感情もいだいていないものがある感情に刺激されるのを我々が表象するなら、我々はそのことだけによって、類似した感情に刺激される。により)喜びあるいは悲しみに刺激されるであろう。ところが人間は(第二部定理一九 人間精神は身体が受ける刺激「変状」の観念によってのみ人間身体自身を認識し、またそれの存在することを知る。および第二部定理二三 精神は身体の変状「刺激状態」の観念を知覚する限りにおいてのみ自分自身を認識する。により)自らを行動に決定する刺激「変状」によって自分自身を意識する。 だから他の人々を喜びに刺激すると自ら表象するようなある事をなした人は、喜びに刺激されかつそれとともに自分自身をその喜びの原因として意識するであろう。すなわち自分自身を喜びをもって観想するであろう。また反対の場合にはこれと反対のことが起こる。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 備考 愛とは(この部第三部の定理一三の備考 要約:すなわち愛とは外部の原因の観念を伴った喜びにほかならないし、また憎しみとは外部の原因の観念を伴った悲しみにほかならない。なおまた、愛する者は必然的に、その愛する対象を現実に所有しかつ維持しようと努め、これに反して憎む者はその憎む対象を遠ざけかつ滅ぼそうと努めることを我我は知る。により)外部の原因の観念を伴った喜びであり、憎しみとは同じく外部の原因の観念を伴った悲しみであるから、ここに述べた喜びおよび悲しみは愛および憎しみの一種である。しかし愛および憎しみは外部の対象に関連するものであるから、我々は今述べた感情を他の名称で表示するであろう。すなわち我々は内部の原因の観念を伴ったこの喜びを名誉と呼び、これと反対する悲しみを恥辱と呼ぶであろう。しかしこれは人間が他から賞讃されあるいは非難されると信ずるために喜びあるいは悲しみを感じる場合のことである。そうでない場合は、内部の原因の親念を伴ったこの喜びを自己満足と呼び、これに反対する悲しみを後悔と呼ぶであろう。
 なお、自分は他の人々を喜びに刺激しているとある人の表象するその喜びが、単に表象的なものにすぎないこともありうるし(第二部定理一七の系 人間身体をかつて刺激した外部の物体がもはや存在しなくても、あるいはそれが現在しなくても、精神はそれをあたかも現在するかのように観想しうるであろう。により)、また、(この部の第三部定理二五 我々は、我々自身あるいは我々の愛するものを喜びに刺激すると表象するすべてのものを、我々自身および我々の愛するものについて肯定しようと努める。また反対に、我々自身あるいは我々の愛するものを悲しみに刺激すると表象するすべてのものを否定しようと努める。により)各人は自分を喜びに刺激すると表象するすべてのものを自分について表象しようと努めるのであるから、名誉を好む人間が高慢になり、またみなに嫌われていながらみなに気に入られていると表象する、というようなことが容易に起こりうるのである。
 ギリシア古代史の哲人が思考した人間の公正なる判断に基づく「哲人による国家統治」は人間の精神感情にはとらわれない「真理判断」を目指したものではあるが、それには現代最先端のAI技術のコンピューターの可能性を連想させるものがあります。



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最終更新日  2022年02月24日 06時08分26秒
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