Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年03月11日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-345
 定理四一 もしある人が他人から愛されると表象し、しかも自分は愛される何の原因も与えなかったと信ずる場合は(こうしたことはこの部第三部の定理一五の系 我々は、ある物を喜びあるいは悲しみの感情をもって観想したということだけからして、その物自身がそうした感情の起成原因でないのにその物を愛しあるいは憎むことができる。および、定理一六 ある物が、精神を喜びあるいは悲しみに刺激するのを常とする対象に多少類似すると我々が表象するというだけのことからして、その物がその対象と類似する点がそうした感情の起成原因〔直接原因〕でなくても、我々はその物を愛しあるいは憎むであろう。によって可能である)、彼はその人を愛し返すであろう。
 証明 この定理は前定理四一と同様の仕方で証明される。なお前定理の備考(我々の憎む者に対して害悪を加えようとする努力は怒りと呼ばれる。また我々に対して加えられた害悪に報いようとする努力は復讐と称される。)を見よ。
 備考 もし自分が愛に対する正当な原因を与えたと信ずるならば彼は名誉を感ずるであろう(この部第三部の定理三〇 もしある人が他の人々を喜びに刺激すると表象するある事をしたならば、その人は喜びに刺激されかつそれとともに自分自身をその喜びの原因として意識するであろう、すなわち自分自身喜びをもって観想するであろう。これに反してもし他の人々を悲しみに刺激すると表象するある事をなしたならば、その人は反対に自分自身を悲しみをもって観想するであろう。および、その備考 要約:愛憎の表象の曖昧さ、比較衡量による精神感情の顕れ方により)。こうしたことは(この部第三部の定理二五 我々は、我々自身あるいは我々の愛するものを喜びに刺激すると表象するすべてのものを、我々自身および我々の愛するものについて肯定しようと努める。また反対に、我々自身あるいは我々の愛するものを悲しみに刺激すると表象するすべてのものを否定しようと努める。により)かなりの頻度、しばしば起こる。これに対してある人が他人から憎まれることを表象する場合は、前に述べたように、そうした正当な原因を与えたと信ずることは稀にしか起こらない。なおこの愛し返し、したがってまた(この部第三部の定理三九 ある人を憎む者はその人に対して悪〔害悪〕を加えようと努めるであろう。ただしそのために自分自身により大なる悪の生ずることを恐れる場合はこの限りでない。また反対に、ある人を愛する者は同じ条件のもとに、その人に対して善〔親切〕をなそうと努めるであろう。により)我々を愛し、且つ(同じくこの部第三部の定理二九 我々は人々が喜びをもって眺めると我々の表象するすべてのことをなそうと努めるであろう。また反対に我々は人々が嫌悪すると我々の表象することをなすのを嫌悪するであろう。により)我々に親切をなそうと努める人に対して親切をなそうとする努力、は感謝または謝恩と呼ばれる。これからして、人間は親切に報いるよりもはるかに復讐に傾いているということが明らかになる。
 系 自分の憎む者から愛されていることを表象する人は、同時に憎しみと愛とに捉われるであろう。このことは前定理の系一と同じ仕方(論法)で証明される。
 備考 この場合憎しみの方が優勢を占めるならば、彼は自分を愛してくれる者に害悪を加えようと努めるであろう。この感情は残忍と称される。特に、愛してくれる者が憎しみを受ける何の一般的原因も与えなかったと見られる場合にはそうである。



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最終更新日  2022年03月11日 06時10分04秒
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