Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年04月04日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-369
 付録:感情の諸定義 一二:希望 一三:恐怖 一四:安堵 一五:絶望
 一二 希望とは我々がその結果について幾分疑っている未来あるいは過去の物の観念から生ずる不確かな喜びである。
 一三 恐怖とは我々がその結果について幾分疑っている未来あるいは過去の物の観念から生ずる不確かな悲しみである。
 この二つについてはこの部第三部の定理一八の備考二(抜粋: 我々は希望、恐怖、安堵、絶望、歓喜および落胆の何たるかを理解する。すなわち希望とは我々がその結果について疑っている未来または過去の物の表象像から生ずる不確かな喜びにほかならない。これに反して恐怖とは同様に疑わしい物の表象像から生ずる不確かな悲しみである。さらにもしこれらの感情から疑惑が除去されれば希望は安堵となり、恐怖は絶望となる。すなわちそれは我々が希望しまたは恐怖していた物の表象像から生ずる喜びまたは悲しみである。)を見よ。
 説明 これらの定義からして、恐怖なき希望もないし希望なき恐怖もないということになる。なぜなら、希望に頼ってある物の結果につき疑っている人は、その未来の物の存在を排除するあることを表象し、かくてその限りにおいて悲しみ(この部第三部の定理一九自分の愛するものが破壊されることを表象する人は悲しみを感ずるであろう。これに反して自分の愛するものが維持されることを表象する人は喜びを感ずるであろう。により)、したがって希望に頼っている間はその物が出現しないことを恐れもしている、と認められるからである。これに反して恐怖の中に在る人すなわち憎むある物の結果について疑う人は、同様にその物の存在を排除するあることを表象し、かくて喜び(この部第三部の定理二〇 自分の憎むものが破壊されることを表象する人は喜びを感ずるであろう。により)、したがってその限りにおいていまだその物の出現しないことを希望してもいるのである。
 一四 安堵とは疑いの原因が除去された未来あるいは過去の物の観念から生ずる喜びである。
 一五 絶望とは疑いの原因が除去された未来あるいは過去の物の観念から生ずる悲しみである。
 説明 こうして物の出現に対する疑いの原因が除去される時に希望から安堵が生じ、恐怖から絶望が生ずる。この原因の除去は、人間が過去あるいは未来の物をあたかもそこにあるかのように表象してこれを現在するものとして観想することによっても起こるし、あるいは人間が彼に疑いを惹き起こさせた事物の存在を排除するような他のことを表象することによっても起こるのである。というのは、たとえ我々は個々の物の結果について決して確実でありえないとしても(第二部定理三一の系 抜粋: すべての個物は偶然的でかつ可滅的である。により)。しかし我々がそれらの物の結果について疑わないということは起こりうる。我々の示したように、ある物について疑わないということとその物について確実性を有するということは別問題だからである(第二部定理四九の備考 抜粋: 人間が偽なる観念に安んじて少しもそれについて疑わぬと我々が言う場合、それは彼がそれについて確実であるというのではなくて、単にそれについて疑わぬというだけのことである。あるいは彼の表象を動揺させる原因、言いかえれば彼にそれを疑わせる原因が少しも存在しないから彼はその偽なる観念に安んじているというだけのことである。を見よ)。したがって我々は過去あるいは未来の物の表象像によってあたかも現在の物の表象像によるのと同じ喜びあるいは悲しみの感情に刺激されることが起こりうる。これはこの部第三部の定理一八(人間は過去あるいは未来の物の表象像によって、現在の物の表象像によるのと同様の喜びおよび悲しみの感情に刺激される。)で証明したところである。その定理ならびにその二つの備考(備考一抜粋: 表象像から生ずる感情はさほど確乎たるものでなく、人々がその物の結果について確実になるまでは、しばしば他の事物の表象像によって乱されることになる。備考二:今しがた述べたことどもから、我々は希望、恐怖、安堵、絶望、歓喜および落胆の何たるかを理解する。すなわち希望とは我々がその結果について疑っている未来または過去の物の表象像から生ずる不確かな喜びにほかならない。これに反して恐怖とは同様に疑わしい物の表象像から生ずる不確かな悲しみである。さらにもしこれらの感情から疑惑が除去されれば希望は安堵となり、恐怖は絶望となる。すなわちそれは我々が希望しまたは恐怖していた物の表象像から生ずる喜びまたは悲しみである。次に歓喜とは我々がその結果について疑っていた過去の物の表象像から生ずる喜びである。最後に落胆とは歓喜に対立する悲しみである。)を見よ。



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最終更新日  2022年04月04日 06時10分05秒
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