Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年04月11日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-376
 付録:感情の諸定義 三九:臆病 四〇:大胆 四一:小心 四二:恐慌
 三九 臆病とは我々の恐れるより大なる害悪をより小なる害悪によって避けようとする欲望である。
 この部第三部の定理三九の備考(抜粋:人間をしてその欲するものを欲せずあるいはその欲せざるものを欲するように仕向けるこの感情は臆病と呼ばれる。したがって臆病とは人間をしてその予見する悪をより小なる悪によって避けるように仕向ける限りにおける恐怖にほかならない。)を見よ。
 四〇 大胆とは同輩が立ち向かうことを恐れるような危険を冒してある事をなすようにある人を駆る欲望である。
 四一 小心とは同輩があえて立ち向かうこと辞さないような危険を恐れて、自己の欲望を阻まれる人間について言われる。
 説明 そこで小心とは大抵の人が通常恐れないようなある害悪に対する恐怖にほかならない。だから私は小心を欲望の感情に数えない。それにもかかわらず私がここで説明しようとしたのは、欲望を眼中に置く限り、小心は大胆の感情と事実対立するからである。
 四二 恐慌とはある害悪を避けようとする欲望がその恐れる害悪に対する驚きのため阻まれる人間について言われる。
 説明 そこで恐慌とは小心の一種である。しかし恐慌は二重の恐れから生ずるゆえに、我々はこれをもっと適切に次のように定義することができる。すなわち恐慌とは人間をして迫っている害悪を排除することができないようなふうに驚愕させあるいは動揺させる恐怖であると。「驚愕させる」と私が言うのは、その事惑を排除しようとする彼の欲望が驚きのため阻止されると解される限りにおいてである。また「動揺させる」というのは、この欲望が、同様にその人を悩ましている他の害悪に対する恐れのため阻止され、その結果彼は二つの害悪のいずれを避けるべきかを知らないと考えられる限りにおいてである。
 こうしたことについてはこの部第三部の定理三九の備考(抜粋:予見される悪を避けようとする欲望が他の悪への怯えによって阻害されていずれを選ぶべきかを知らない場合に、特にその恐れる二つの害悪がきわめて大なる場合にはその恐怖は恐慌と呼ばれる。および第三部定理五二の備考(抜粋:害悪への驚異は人間がその害悪を避けうるための他のことを思惟することができないまでに人間をもっぱらその害悪の観想の虜にするからである。)を見よ。なお小心および大胆についてはこの部の定理五一の備考(抜粋:私が恐怖するのを常とする害悪を軽視する人を私は果敢と呼ぶであろう。その上憎む者に害悪を加え・愛する者に親切をなそうとする彼の欲望が私の躊躇するのを常とする害悪への恐れによって抑制されぬことを眼中に置くなら、私は彼を大胆と呼ぶであろう。次に私の軽視するのを常とする害悪を恐れる者は私には臆病に見えるであろう、その上もし彼の欲望が私のあえて躊躇しない害悪への恐れによって抑制されるということを眼中に置くなら、私は彼を小心と言うであろう。そして何びともこのようにして判断するであろう。)を見よ。



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最終更新日  2022年04月11日 06時01分08秒
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