Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年06月15日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-441
 定理四五 憎しみは決して善ではありえない。
 証明 我々は我々の憎む相手を滅ぼそうと努める(第三部定理三九 ある人を憎む者はその人に対して悪「害悪」を加えようと努めるであろう。ただしそのために自分自身により大なる悪の生ずることを恐れる場合はこの限りでない。また反対に、ある人を愛する者は同じ条件のもとに、その人に対して善「親切」をなそうと努めるであろう。により)。言いかえれば我々はそれによって(この部第四部の定理三七 徳に従うおのおのの人は自己のために求める善を他の人々のためにも欲するであろう。そして彼の有する神の認識がより大なるに従ってそれだけ多くこれを欲するであろう。により)悪であるようなあることをしようと努める。ゆえに以下云云。Q・E・D・此れが証明すべきことであった。
 備考 私がここならびに以下において、憎しみを人間に対する憎しみとのみ解することに注意されたい。
 系一 妬み(ねたみ)、嘲弄(ちょうろう)、軽蔑、怒り、復讐その他憎しみに属しあるいは憎しみから生ずる諸感情は、悪である。このことは同上の第三部定理三九、及び、同上のこの部第四部の定理三七からも明らかである。
 系二 我々が憎しみに刺激される結果として欲求するすべてのことは非礼であり、また国家においては不正義である。このことは同上の第三部定理三九からおよび非礼と不正義との定義からも明らかである。この部の定理三七の備考(結:自然状態においては、何びとも一般的同意によってある物の所有主であることはない。また自然の中にはこの人に属してかの人に属さないといわれうるような何ものも存しない。むしろすべての物がすべての人のものである。したがって自然状態においては各人に対し各人の物を認めようとかある人からその所有のものを奪おうとかする意志は考えられえない。言いかえれば自然状態においては正義とか不正義といわれうる何ごとも起こらない。しかし一般の同意に基づいて何がこの人のものであり何がかの人のものであるかが決定される国家状態においてはこのことが起こる。以上のことから正義ならびに不正義、罪過および功績は外面的概念であって、精神の本性を説明する属性でないことが判明する。におけるその定義を見よ。)*国家
 備考 嘲弄(系一で言ったようにそれは悪である)と笑いとの間に私は大きな差異を認める。なぜなら、笑いは諧謔(かいぎゃくとは、滑稽気味のある気の利いた言葉。洒落や冗談、ユーモアと同様に純然たる喜びであり、したがって過度になりさえしなければそれ自体では善である(この部第四部の定理四一 喜びは直接的には悪でなくて善である。これに反して悲しみは直接的に悪である。により)。実際、楽しむことを禁ずるものは厭世的で悲しげな迷信のみである。いったい憂鬱を追い払うことが何で飢渇をいやすことよりも不適当であろうか。私の原則は次のごとくであって私はこの信念を固くとる者である。すなわち如何なる神霊も、また、妬み屋以外の如何なる人間も、私の無能力や苦悩を喜びはしないし、また落涙、すすり泣き、恐怖、その他精神の無能力の標識であるこの種の事柄を我々の徳に数えはしない。むしろ反対に、我々はより大なる喜びに刺激されるに従ってそれだけ大なる完全性に移行するのである。言いかえれば我々はそれだけ多くの神の本性を必然的に分有するのである。だから諸々の物を利用してそれをできる限り楽しむ、と言っても飽きるまでではない、なぜなら飽きることは楽しむことでないから、ことは賢者に相応(ふさわ)しい。たしかに、程良く摂られた味の良い食物および飲料によって、さらにまた芳香、緑なす植物の快い美、装飾、音楽、運動競技、演劇、そのほか他人を害することなしに各人の利用しうるこの種の事柄によって、自らを爽快にし元気づけることは、賢者に相応しいのである。何故なら、人間身体は本性を異にするきわめて多くの部分から組織されており、そしてそれらの部分は、全身がその本性から生じうる一切に対して等しく有能であるために、したがって、また精神が多くのものを同時に認識するのに等しく有能であるために、種種の新しい栄養をたえず必要とするからである。こうしてこの生活法は我々の原則とも、また一般の実行ともきわめてよく一致する。ゆえにもし最上の生活法、すべての点において推奨されるべき生活法なるものがあるとすれば、それはまさにこの生活法である。そしてこれについてはこれ以上明瞭にも詳細にも論ずる必要はない。
 記:チャップリンの映画の独裁者とは、真実真相は如何な者を揶揄しているのでしょう。洒落や冗談、ユーモアとは些(いささ)か趣を異にした、或る種の傾向を持った現代への権力主義者への警笛を鳴らしてるようにも想え笑えません。



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最終更新日  2022年06月16日 03時13分07秒
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